□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年4月22日第332号 ■ ========================================================= 脚光を浴びる自衛隊の光と影 ======================================================== 最近やたらに自衛隊の宣伝報道が流される。 旧海軍の伝統であるカレーが一般国民に開放され人気を呼んでいる光景がテレビに映しだされる。 女性隊員が歌姫としてもてはやされメディアで繰り返し取り上げられる。 不景気の中で就活に自衛官の人気が高報道される。 軍事演習や装備品の公開に人が集まる。 明らかに税金を使った意図的な自衛隊宣伝広報だ。 自衛隊が軍隊となることに対する護憲派からの反発をかわし、自衛隊が軍隊となることにより危険度がまして若者に敬遠される事を見越し、その光の部分を強調しているのである。 しかし自衛隊には陰の部分がある。 海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」の乗組員が「いじめ」で自殺したとして遺族が訴えている訴訟の控訴審の判決があす4月22日に東京高裁で下される。 果たして司法は自衛隊の組織的人権蹂躙や隠ぺい体質を認定する事になるのか。 この「たちかぜ」訴訟に限らず、自衛隊内におけるいじめや人権侵害は後を絶たない。 そのことが自衛隊という組織の影の部分を告発している。 集団的自衛権の行使容認によって晴れて自衛隊が軍隊になるのなら、軍隊という組織の負の部分も、同時にまた国民の前に明らかにされなければいけない。 海上自衛隊護衛艦「たちかぜ」の東京高裁の判決は、集団的自衛権行使容認と一体の問題として注目されなければならない一大政治問題なのである(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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