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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

問われている韓国の平和度 
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2013年2月18日第126号 ■   ==============================================================   問われている韓国の平和度   ==============================================================  誤解を避けるために最初に断っておくが、私は北朝鮮が国際批判にもかかわらず核保有国に突き進んだ事についてはもちろんこれを強く非難する。  しかし皮肉な事にこの暴挙によって世界の主要国の平和度が試される事になったのだ。  米国はもとより、日本も中国も、そして韓国も、である。  その韓国の平和度について書くのがこのメルマガの目的である。  かねてから私は思うのだが、韓国という国は政権によって北朝鮮への対応や外交・安全保障政策が180度転換する国だ。  それがおかしいと言うつもりはない。  それどころか政権が変わっても、国の基本政策である外交や安全保障政策は政権が変わっても同じでなければならないといって日米同盟重視は不変だなどと主張する日本のほうがおかしい。  その意味でそのような政治選択をやってみせる韓国のほうが日本よりも健全だと思う。  しかし、韓国の場合は、いまの李明白政権のように、それが米韓同盟重視派になると日本以上に対米従属になり、なによりも北朝鮮に対する政策が敵対的になる。  今回の北朝鮮の核実験に対する対応もまさしくそうだ。  北朝鮮に負けてはならじと巡航ミサイルの試射映像を流したり、核武装論を唱えたりする。  米軍との共同演習を繰り返し、米韓独自の制裁に向けて米韓協議を加速する(2月17日朝日)。  まるで自国の防衛というよりも北朝鮮との軍事力を競う事に熱心であるかのようだ。  日韓協力して北朝鮮に向かい合うというよりも、まるで米国との緊密度を日本と競う事を重視しているかのようだ。  北朝鮮と言う国がいかに理不尽な国であっても、そしてそのイデオロギーがいかに受け入れられないものであるにせよ、北朝鮮を変える事ができるのは韓国しかないのではないか。  少なくとも北朝鮮の国民は北朝鮮の独裁政治の犠牲者ではないのか。  同じ民族、いや家族さえも、冷戦の犠牲となって引き裂かれ、冷戦が終っても同じ国民同士が南北にわかれて敵対し続ける不幸。  韓国こそが世界のどの国よりも北朝鮮との関係改善に向けて指導力を発揮すべきではないのか。  北朝鮮との戦争を繰り返してはいけない事を一番知っているのは韓国民ではないのか(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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