□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2013年2月18日第125号 ■ ============================================================== 中国の本当の怖さと危険さ ============================================================== きょう2月18日の各紙が一斉に報じている。中国の各地で北朝鮮の核実験に対する抗議デモが起きていると。 その抗議が、「平和がほしい、核兵器はいらない」という抗議なら歓迎する。 そしてそのようなプラカードは確かに掲げられているという。 しかし私が注目するのは、抗議の理由が必ずしもそのようなものばかりではないということだ。 それどころか、自分の家の前で(中朝国境近くで)核実験を行い危険にさらしたのはけしからんというのであれば身勝手だ。 そしてそんな北朝鮮に対し援助停止や国連制裁の強化を求めている。 この中国大衆の北朝鮮核実験に対する反発を最初に報じたのは北京在住フリーライターのふるまいよしこという人だ。 2月16日の東京新聞「本音のコラム」で要旨次のように書いていた。 昨今、SNSという発言の場を手にした中国の人々は政府とは大きく違う。SNS上では欧米や日本の報道が引用されると北朝鮮への罵声が飛び交った。近年、国民の顔色をうかがいながら、外交を進めている傾向が顕著な中国政府。今回はどのような対応にでるのだろうか、と。 SNSによりもはや中国は国民の声を無視できない。 それは中国が民主主義国家に一歩近づいたことだ。 しかし中国国民が政府に対する不満をぶつけるためにその怒りを様々なところにぶつけ、攻撃的になったらどうか。 中国政府がみずからの政権維持のためにそんな国民に迎合したらどうか。 何にしろ13億の国民を抱える国だ。 その国民が好戦的になり、そして功利的になって強い米国と手を結ぶようになったらどうか。 日本のメディアはあたかもこの中国国民の北朝鮮に対する反発を歓迎するかのように報じている。 しかしそれが反日に向かう事の怖さを知っているはずだ。 世界はそんな国民の中国と米国に支配される事にもなるのである。 その時こそ世界の平和に取って最悪の時だ。 世界の弱者にとって最悪の時だ。 中国という国はやはり注意を要する国である(了)。 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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