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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

情報隠しに突っ走る末期症状の野田民主党政権
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■  天木直人のメールマガジン2012年9月29日第726号 ■   ==============================================================    情報隠しに突っ走る末期症状の野田民主党政権  ==============================================================  きょう9月29日の新聞紙上で情報隠しに関するとんでもない記事を 二つ見つけた。  一つは毎日新聞の吉永麿美記者の「原則公開でも赤旗除外」という 記事だ。  私は知らなかったのだがあたらしく出来た原子力規制委員会が委員会 や審議会などの会議は「原則公開」という新しい方針を制定したという。  この限りでは歓迎だ。  ところが原子力規制委員会の記者会見やブリーフィングに日本共産党 の「赤旗」が参加できないようになっているという。  その理由は、赤旗は「政党の機関紙であり一般の報道機関と違う」 から除外したという。  赤旗は確かに共産党の機関紙だろう。しかし共産党員だけではなく一般 国民も購読できる情報源だ。  私は共産党員ではないが赤旗に書かれている情報は優れたものが多い 事を知っている。  共産党が騒がないところを見ると政府や政府関係組織の記者会見には これまでも赤旗は排除されていたのであろうか。  よしんば排除されていたとしても、今度できた新しい原子力規制委員会 はこれまでの原子力保安院の反省に立って原子力行政の監視役を担って 発足したはずだ。  透明性に反するのではないか。  そう思っていたら新たな方針は原子力規制庁総務課が実質上作っていた のだ。  原子力規制委員会の人事の是非ばかりが騒がれている、原子力規制 委員会には原子力規制庁という官僚組織があり、その官僚が実質的に原子 力規制委員会を動かしている。  その原子力規制庁はこれまでの官僚組織を受け継いでいる。  もう一つは同じ毎日新聞の「時流・底流」というコラムにおいて大石 泰彦青山学院大学教授が書いている「為政者の責任」という記事だ。  そこには朝日新聞に連載されている「プロメテウスの罠」の9月23日 の記事が引用されている。  その「プロメテウスの罠」の記事には、細野豪志環境相が、朝日新聞に 対して記事の事前協議を要求し、それを朝日が拒むや取材拒否に出たこと が書かれている。  これも私は知らなかったのであるが、こんな事が起きていたのだ。  私がもっと驚いたのは細野大臣の次の対応振りである。  すなわち細野大臣は25日に記者会見を開き、「本意ではない報道」 がなされる可能性を排除するためであり、「報道の自由とはまったく違う」 問題だと開き直ったというのだ。  いくら先延ばししても、解散・総選挙は時間の問題だ。  そして次の解散・総選挙では間違いなく民主党政権は終わる。  何もできない死に体野田民主党政権が、今頃になって情報隠しに走った ところで意味は無いのに、野田民主党政権は最後まで官僚に忠義を尽くし て終わるつもりらしい。                             了  ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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