□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年9月29日第727号 ■ ============================================================== オスプレイの阻止も外圧頼みという笑い話 ============================================================== 連日沖縄ではオスプレイ反対のデモが行なわれている。 きょう9月29日の東京新聞も普天間飛行場のゲートの前で抗議の 市民と警察官がにらみ合っている記事が掲載されている。 これほど悲しい記事はない。 それでも配備を強行するようなら、それだけで野田首相は辞任に値する と思う。 鳩山首相が米軍の抑止力は必要だと言って辞任したように、野田首相も オスプレイは必要だと言って辞任するしかない。 そう思っていたらオスプレイの沖縄配備が延期されたという。 むしろ米国側のほうが沖縄住民の反対におそれをなしたのか。 そうではない。 台風が沖縄に来たためだ。 この事を9月29日の東京新聞が佐藤正明氏の漫画で風刺している。 「もはや外圧だのみ」だと。 なんでも外圧でしか動かない日本政府を皮肉った見事な風刺だ。 しかし笑えない風刺である。 悲しい風刺である。 台風が去れば米国は今度こそオスプレイ配備を強行する。 それに対して野田改造内閣はなすすべがない。 森本防衛相はそのために留任するのだ。 叩かれ役であっても大臣の名誉には代えがたい。 喜んで留任するのだろう。 それにしても安倍自民党は幸運だ。 面倒なことはすべて野田民主党政権がやってくれる。 衆院選が遅くなればなるほど野田民主党が泥をかぶってくれる。 そして罵声とともに政権から引きずり降ろされる。 それでも野田民主党は一日も長く政権にとどまっていたほうが いいのだ。 野田民主党の議員たちは政治家の特権を一日も長く味わいたいのだ。 もっとも野田民主党は、いくら選挙で負けても、泥をかぶってくれた 論功行賞で総選挙後も自公民大連立という形で政権にとどまらせて もらえる。 すべては八百長である。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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