□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月19日第392号 ■ ============================================================== 3・11以降の政府の最大のウソは放射線量の危険性に違いない ============================================================== 「政府は必ず嘘をつく」 そのようなタイトルの本が売られているぐらいだ。 その通り日本政府もまた嘘をつき続けてきた。 ばれても、ばれても、謝罪したり、いい訳したりして、また嘘を 繰り返す。 そんな嘘の中でも、悪質性においては大小ある。 3・11以降の最悪の政府の嘘は福島原発事故の実態と放射線量の 被曝危険性に関する嘘だろう。 そのことは国民の誰もがうすうす感づいていることだ。 しかしその深刻性は被曝の危険に直接さらされている者でしか わからない。 ガイガーカウンターを読者から寄贈されて、その数値の異常さを みずから測定してはじめて気づいた。 放射能線量の危険性に関する政府の嘘は万死に値すると。 これまで頭ではわかっていたつもりの嘘がその日を境に何もかも 違って受け止められるようになる。 放射線量に関する政府の嘘は酷い。 その嘘を繰り返す閣僚たちの無責任さは目に余る。 いまの野田政権のすべての閣僚は歴史に残る犯罪を犯すことに なるのではないか。 わが家の雨樋の下の地面の数値が毎時5・8-5・9マイクロシー ベルトという数値を示した。 おそらく近辺の家はすべてそうだろう。 福島ではもっと高いだろう。 雨樋の下で四六時中生活しているわけではないから「直ちに」人体に 危険のない数値であるのかもしれない。 しかし間違いなく私は福島原発事故の被爆地に住んでいる。 この一年間政府は、自治体は、本気で被曝対策を講じて来たか。 東京がそうなら大騒ぎしていなかったか。 なによりも被曝住民はその深刻性を知っているのか。 私がそうであったように被災地の住民すべてがガイガーカウンターを 持って測定を続けていたなら事態は一変していただろう。 予算的にどれほどのものかは知らないが、一年前に政府や自治体が被曝地 住民全員にガイガーカウンターを配布していたらどうなっていたか。 なぜ政府や自治体がそれを行なおうとしなかったか。 その理由が今はっきりわかった。 放射線被曝の問題はいずれこの国の大問題として表面化してくる ような気がする。 消費税増税どころの話ではなくなるのではないか。 この国の政治家でまっさきに放射線量の問題に本気で取り組む政治家は 誰か。 先に言い出す者がこの国の政治を制することになる。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加