Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「法テラス」という名の司法官僚による司法支配
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月19日第391号 ■   ==============================================================   「法テラス」という名の司法官僚による司法支配  ==============================================================  読者の中でこれから書くことについて少しでも真実を知っている 方がおられたら是非意見をお聞かせ願いたい。  その意見を読者と共有したいと思っている。  裁判員制度が始まって3年たち見直しの時期を迎えている中で、 それでも裁判員制度は正しかったという論調がメディアに目立つ。  裁判員制度の新設といい、検察審査会法を改正して強制起訴制度を 導入した事といい、およそ司法制度改革は私は司法官僚の陰謀だと確信 している。  すなわち国民の司法参加という美名の下で、司法官僚の権限拡大の 目論みがあったのだ。  だから裁判員制度といい検察審査会法改正といい、どんなに欠点が 露呈しても、それを上回るメリットを宣伝し、やはり司法制度改革は 国民のためによかったのだとメディアを使って言い続けるのだ。  メディアはそのような司法官僚の言うなりだ。  これから書く「法テラス」もその一つである。  きょう5月19日の読売新聞「市民が変えた法廷」連載4において この「法テラス」について次のように賛辞が贈られている。  すなわち裁判員制度が導入されると圧倒的な検察組織の能力に対し 個々の弁護士の能力は弱い。特に弁護士態勢の地方格差は大きい。この ハンディを克服するために2006年に作られたのが日本司法支援 センター、またの名を「法テラス」であると。  実はこの「法テラス」こそが、司法官僚がこの国の弁護士を支配する 手のいい手段なのだ。  「法テラス」すなわち日本司法支援センターは、司法制度改革の一環 として2006年に総合法律支援法に基づき、独立行政法人の枠組みに 従って設立された法人である。  政府広報によればこうなっている。  裁判制度の利用をより容易にするとともに、弁護士のサービスをより 身近に受けられるようにするための総合的な支援の実施及び体制の整備に 関し、民事、刑事を問わず、あまねく全国において、法による紛争の 解決に必要な情報やサービスの提供が受けられる社会の実現を目指して、 その業務の迅速、適切かつ効果的な運営を図っている。  愛称は法テラスで、「法で社会を明るく照らす」「陽当たりの良い テラスのように皆様が安心できる場所にする」という思いを込める。  いいことづくめだ。  しかし官僚が国民のために動くことはない。  行革に逆らってなぜ国が予算を出して全面支援する独立行政法人 を新設しなければならないのか。  実は私はこの「法テラス」についてまったく知らなかった。  おそらく日本国民の99%は知らないだろう。  なぜ私が「法テラス」を知ったか。  小沢強制起訴を追及する市民の中に、この「法テラス」こそが、小沢 つぶしの理由の一つであると主張している者がいたからだ。  すなわち小沢政権が出来て官僚支配の見直しが始まると司法支配の野望 が潰されると司法官僚が勝手におそれたからだ、という。  司法官僚とはもちろんそのトップに君臨する最高裁である。  そしてそのまたトップの最高裁長官である。  司法制度改革の産みの親である。                                了                                        おしらせ  天木×植草リアルタイム時事対談第5弾について以下の通り 配信が決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者) ●配信日時:2012年5月26日(土曜日)       19時00分~20時30分放送予定  今回のテーマはズバリ、小沢裁判の無罪判決とその後の控訴の持 つ意味。そして小沢氏の復権はあるのか。あるとすればその最善の シナリオは何かを、二人が自らの持つ情報と、その考えについて 思う存分に語ります。  その他にも最近の国内、国際情勢について時間の許す限り語ります。  有料メールマガジン読者は「リアルタイム時事対談」生配信を無 料で視聴いただけます。視聴方法につきましては、26日当日に有料 メールマガジンで案内します。  生対談を見逃された方のためにアーカイブ動画配信(315円) を後日販売する予定です。   ─────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年4月19日に利用を開始した場合、2025年4月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年5月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する