□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月18日第387号 ■ ============================================================== 国会の原発事故調査委員会が教えてくれるもの ============================================================== 遅ればせながら国会の福島原発事故調査委員会が佳境に入ってきた。 東電会長や閣僚たちへの参考人聴取が本格的に始まったからだ。 国会や国会議員には国政調査権という強力な武器がある。 もしこれまでの政治において国会や国会議員がこの権限を国民の為に 正しく活用してきたならば、随分と世の中は変わっていたことだろうと 思う。 もちろんこの委員会でさえもどうなるかわからない。 発言者の食い違いをどこまで追及して真実に迫ることができるかは まだわからない。 黒川清という委員長の覚悟もわからない。 しかし事は原発事故だ。 今度こそ国政調査権の威力を国民に思い知らせて貰いたいものだ。 そして、ここからが私が言いたいことなのだが、今度の国会事故調査 委員会の成果を引っさげて、これまで国民が知りたかった国家権力のウソ を次々と明らかにして貰いたいと思う。 直近の例では小沢強制起訴の疑惑がある。 すでに法務委員会の秘密会で国政調査権を行使して真実を検証すべき という要求が小沢派の森ゆうこ議員らから衆参両院議長に提出されている。 これを小沢派対反小沢派の権力争いに矮小化してはいけない。 国家権力の犯罪があったかどうかは立場を超えて国民が知らなければ ならないことだ。 政治家は自らの利害を超えて政治家としての責任を果たすべきだ。 そしてやはりあのイラク戦争を支持した事の経緯とその是非について の検証である。 これこそ政治が後世の日本国民のために検証し、その結果を語り継ぐ べきものである。 福島の原発事故調査委員会が教えてくれたものは国会による国政調査権 の威力である。 それを正しく使えばこの国の政治を正しく監視できる。 これからの政策はもはやいい加減なことはできなくなる。 その事を教えてくれる原発事故調査委員会である。 黒川委員長に対する期待と責任は大きい。 了 おしらせ 【天木×植草リアルタイム時事対談】第5弾について以下の通り 配信が決まりました。 ■天木×植草リアルタイム時事対談 http://foomii.com/files/interview/nightlive2012/ ●出演:天木直人(元外交官)、植草一秀(政治経済学者) ●配信日時:2012年5月26日(土曜日) 19時00分~20時30分放送予定 今回のテーマはズバリ、小沢裁判の無罪判決とその後の控訴の持つ意味。 そして小沢氏の復権はあるのか。あるとすればその最善のシナリオは 何かを、二人が自らの持つ情報と、その考えについて思う存分に語ります。 その他にも最近の国内、国際情勢について時間の許す限り語ります。 有料メールマガジン読者は「リアルタイム時事対談」生配信を無 料で視聴いただけます。視聴方法につきましては、26日当日に有料メール マガジンで案内されます。 生配信を見過ごされた読者には後日アーカイブ動画配信として有料 (315円)で販売される予定です。 ─────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新しいコメントを追加