□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月15日第380号 ■ ============================================================== 拷問を認めた元CIA幹部 ============================================================== アメリカと言う国はおぞましい国だ。許せない国だ。 ついに拷問していたことが張本人によって明らかにされた。 5月15日の産経新聞に古森記者がワシントンから書いていた。 ホセ・ロドリゲスという元テロ対策本部長が今月出版した著書や メディアで堂々と認めているという。 「ブッシュ前政権時代の秘密収容所と(『水責め』と呼ばれる)補強 尋問を使って入手した重要情報がなければ、ビン・ラデン容疑者の殺害 はできなかった」、と。 ロドリゲス氏がこのような暴露発言をした理由がまたふるっている。 オバマ大統領がビン・ラデンの殺害を自分の手柄のように宣伝して いるのが気に食わないというのだ。 オバマ大統領が就任直後に海外のCIA秘密収容所の閉鎖と拷問禁止 を命令したことに反発しているのだ。 ブッシュ前政権時代はよかった。すべて合法だった。拷問を重ねて 自白させたからこそ「ビン・ラデンは電話やインターネットでの交信を 一切断ち、単独の伝令にすべて頼っている」という自供を得た。これ が決め手になった、と述べている。 私が南アフリカの白人政権を倒そうと思ったきっかけはステーブ・ ビコの拷問死を告発したアッテンボロー監督の「遠い夜明け」という 映画を観たからだ。 マーロンブランドが人権弁護士として友情出演した「白く乾いた季節」 という映画で「ヘリコプター」という拷問を知ったからだ。 いまだ拷問を行なっている国は多く存在する事を知っている。 かつて日本の特高警察もそれを行なった。 しかし拷問は究極の人権侵害だ。 民主主義の時代になっては真っ先に厳禁さるべき権力の犯罪だ。 それを民主主義の代表と名乗る米国が公然と行なっているところが 許せないのだ。 日本はその米国を価値観を共有する同盟国とあがめたてて絶対服従 しているのである。 いくら強い者には逆らわないといっても、あまりにも卑屈だ。 そういう対米外交を続けていては決して日本はよくならない。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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