□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2012年5月14日号外 ■ ============================================================ インターネット政党の実現をめざして(17) =========================================================== 私が最後にインターネット政党について書いたのは4月7日だった からもう一ヶ月以上に経つ。 その間に私は津田大介というツイッターの寵児と言われている若者 に会って私の構想を述べ協力を求めた。 彼の反応は期待を抱かせるものであった。 その最大の根拠は彼がアサンジのウィキリークスをネット上での 革命だと高く評価していたからだ。 ウィキリークスを評価する者は基本的に私の側に立つ者と思った からだ。 しかし私が目指すものは政治を作り変えることである。 既存の政治、政治家を全否定してあらたな政治をつくることである。 その私と一緒に行動することにためらいはないか。 私は率直に彼にぶつけてみた。 彼の考えは驚くほど正直なものであった。 「そうなんですよねえ・・・」 我々は一度食事でもしながら思いのたけを述べ合って今後の協力に ついてその可能性を話し合おうということにして別れた。 結果的にこれが最後となるような気がする。 その後も私は彼に期待し続けた。 読者から進められて彼の書いた「動員の革命」(中公新書ラクレ) を読み、それを「インターネット政党の指南書を見つけた!」と題して 4月11日のメルマガ第294号で高く評価もした。 しかしその後いくら彼の携帯に電話してもつながらなくなった。 それまで繋がっていた携帯であったのに、何度も何度も留守電を入れ ても何の返答もこなくなった。 マネージャーと称する者と話して、一度会いたいというメッセージを 託しても何の反応もない。 明らかに彼の内部で何かが起きたのだ。 あるいは私の書いたものを読んで、あるいは私の評判を知って 敬遠したのかも知れない。 これ以上私は書かない。 彼を非難するつもりもない。 私は原点に戻ってインターネット政党の立ち上げを目指す。 この構想のパートナーは私以上に情熱を燃やす者でなくてはならない。 偶然にも、きょう5月14日の東京新聞にインターネット上に氾濫 するデータなどが著作権法に違反して拡散される事を取り締まる法案の 修正案なるものが今国会に提出されるという記事があった。 そこにネット問題に詳しいジャーナリストの津田大介氏と紹介された 彼の次のようなコメントが掲載されていた。 「海賊版は粛々と取り締まるべきだと思うが、入り口を閉めてアップ ロードを減らすのが先」 「最初に罰則ありきで、強引に立法をすすめようとしている感じが する。法改正からまだ二年しかたっていない。まずは違法のダウン ロードについて広く周知することが先ではないか」 あまりにも常識的だ。 私が求めている何かが欠けている。 了 ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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