… … …(記事全文5,652文字)今秋から新型コロナウイルスワクチンの定期接種が始まるそうです。
2024/2025シーズンの定期接種のワクチンには、「JN.1系統及びその下位系統に対応した株」を用いることが5月に決定されており、mRNAワクチンと組換えタンパクワクチンに加えて、Meiji Seikaファルマ社が製造販売するレプリコンワクチン(商品名:コスタイベ筋注用)の使用も検討されています。(第35回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 研 究 開 発 及 び 生 産・ 流 通 部 会、令和6年9月2日)
コスタイベ筋注用のJN.1系統に対応した一部変更の承認は9月12日に報告され、新聞でも報道されました。
新規作用機序をもつレプリコンワクチンの使用については慎重を期し、必要性についても十分に検討すべきですが、ワクチン由来の遺伝子(RNA)が個体間で伝播するのかどうかを懸念している人々がいるようです。
レプリコンワクチンというのは、文字通り、レプリコンをワクチンに応用したものです。しかし、レプリコンという言葉自体を初めて聞いたという人がほとんどでしょう。
ここでいうレプリコンとは、簡単にいうと、「細胞の中でのみウイルスゲノムが複製され、ウイルス粒子をつくらないもの」になります。ウイルス粒子をつくらないので、レプリコンには原理上は感染性がありませんが、ここにきて、「個体間伝搬が発生する可能性はかなり高い」と唱える人々が出てきました。
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