… … …(記事全文2,723文字)【外傷救護の重要性】
フランス人でウクライナの義勇兵だった方の話をジャーナリスト照井資規氏が聞いた。彼は銃弾を足に3発、胸に4発受けて歩けなくなった。胸に受けた4発は防弾プレートで貫通を免れたが、肋骨が3折れた。さらにドローンから投下された手榴弾5発が至近距離で爆発した。
彼の部隊では、彼一人だけが生き残った。彼は外傷救護を学んでいたため、自ら止血等の処置を行った。止血帯やガーゼ等で足らない分は、死んだ仲間のものを使った。その攻撃を受けてから60時間後に彼は救助された。彼は自らの処置で命を取り留め、奇跡的に足の切断も免れた。医者も驚いていたそうだ。
この事例からもわかるとおり、兵士の生存率を上げるには、外傷救護をきちんと学び、そのための十分な装備をしておかなければならない。ウクライナ軍が戦いを続ける中で、兵士の命を守るための外傷救護の教育や装備の重要性が、世界的に注目されている。