… … …(記事全文4,618文字)Foomi の皆様 少し肌寒くなりましたが、お元気ですか? 選挙が終わってちょっとげっそりしていますが、石破茂総理は自衛隊の生活・処遇・そして生涯設計のための閣僚会議をはじめてくれたわけですから、その流れだけは推していきたいと思います。
【自衛隊官舎と引っ越し・修繕費用】
自衛隊の引っ越し費用は段階的に改善されてきた。2020年に日刊SPA!で自衛隊「4月問題」として、引っ越しの度にその負担が大きすぎて夫婦喧嘩になったり、家具を運ぶ費用が払えず、大切にしてきた家具を捨てざるをえなかったりする問題が多発していた。少しずつ貯金して買った家具を何度も手放さなければならない経験を積むと、自衛隊員は家具を買うことを諦める。
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参考 記事 SPA
(自衛隊「4月問題」が改善――隊員家族を苦しめる「引っ越しビンボー」という宿痾)
https://nikkan-spa.jp/1654031/
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このSPAの記事中にも書いてある通り、元防衛大臣政務官だった鈴木貴子政務官がこの引っ越し費用の改善に取り組み、2020年春、引っ越し代金のおおむね実費支給を実現した。鈴木貴子先生は自衛隊の官舎の改善を求める請願の紹介議員をずっと引き受けて下さり、さらに自衛官守る会の情報交換会にもよくご参加いただける先生だ。
それまではJR貨物換算費用分のみを支給するという昭和初期の支給方法だった。実際にかかる引っ越し代金には全く足りず自衛隊員はいつも大赤字だった。この実費費用を国が払うという改善だ。自家用車を引っ越し先に運ぶ代金は自腹。赴任先の官舎や賃貸住宅を選び、子供の転校手続きをするなどの事前調査の旅費支給はないといった問題点もまだまだあるが、それでもマシになった。
退去時も少し変わった。経年劣化による修繕費は請求しないということで少しはマシになったが、自衛隊は官舎を出るときに清掃費用や電圧変更をしていたら現状復帰費用等を請求される。シール剝がし代金だけで35,000円もの修繕費を取られている。何ともすさまじい搾取だがこれでもマシになったのだ。