Foomii(フーミー)

これで国が守れるのか?自衛隊・その未来

小笠原理恵(国防ジャーナリスト・自衛官守る会会長)

小笠原理恵

AI進化と中国監視網

 

レバノンでポケベルが爆発し、テロ組織ヒズボラの多数の関係者が死亡・負傷した事件が報じられた。これまでに9人が死亡し、2700人以上がけがをしたそうだ。レバノンに輸入される前に、この装置は遠隔操作でヒズボラの指導部を装ったメッセージを受信することによって、爆発が引き起こされる仕組みだったという。 

 

この記事を見た時にネットワークをつかった攻撃が現実的になったなと感じた。いつもは自衛隊の待遇問題について記事を書いているけれど今日はネットワークやサイバーの話をする。 

 

 

    【AI投資と中国】 

    中国国内は2021年までに6億2000万台の監視カメラを設置するという目標にあった。2024年現在、中国の監視カメラの数は2億台~6億台と報道されている。同年の統計で日本の国内監視カメラ台数は5万9千台だ。正確な数字はつかめないが、中国は監視カメラに覆いつくされた監視社会であることは間違いない。1    監視カメラだけではなく、中国では様々な個人情報もその相手の同意を得ずに取得してAIを教育できる。人権への配慮やネット上の情報利用にいちいち個人の許可をとらない独裁国家はAI教育には最適な環境といえる。 

    ざっくりと説明するね。 

    小さな子供たちは言葉や行動が「汚い・攻撃的な・非常識な・人を傷つける・嫌われる」ものであれば、家族が嫌な顔をします。この経験を繰り返すことで人間は行動の規範「やっていいこと・やってはいけないこと」を自然に学びます。このやり方がディープラーニングです。 

  厖大なデータを集積し、アルゴリズムで分類解析して学ばせる手法=深層学習(ディープラーニング)は飛躍的にAIの能力を向上させた。巨大で複雑な集積されたデータ(ビッグデータ)で知性をAIに植え付けることができる中国はAI技術の最高峰となった。 

… … …(記事全文3,408文字)
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