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これで国が守れるのか?自衛隊・その未来

小笠原理恵(国防ジャーナリスト・自衛官守る会会長)

小笠原理恵

【「自衛隊基地に火器・弾薬を集積させない」海上幕僚長と神戸市が取り交わした文書】


     こんにちは 小笠原理恵です。

2月29日に神戸市議会へ行き、上畠寛弘市議会議員の質問を傍聴してきました。目的は、昭和40年に海上自衛隊と神戸市の間で海上自衛隊阪神基地隊に「火器・弾薬を集積しない」という衝撃の文書が取り交わされていた問題について傍聴しました。


昭和40年はベトナム戦争の影響で反戦運動が激しくなった時期です。原水爆禁止国民会議(原水禁)の結成やベトナム戦争反対のデモが盛んに行われていました。反米や反戦を唱える活動家が自衛隊員に石を投げるような事例も頻繁にありました。


また、それとは別に関西では、大阪万博開催で道路延伸等の工事が多数始まっており、経済発展の気運も高まっていました。


先の大戦で、米軍が行った日本への飢餓作戦として、瀬戸内海の海上交通網を寸断させる目的の機雷がたくさんまかれました。終戦後に機雷を除去して瀬戸内海を啓開し、海上交通網を再び使えるようにしたのが大阪航路啓開隊でした。その後、海上自衛隊が発足して呉総監部隷下に入り、神戸市から第三工区埋立地の土地を買って現在の魚崎浜町に移りました。この際に神戸市との土地取引で交わされたのが問題の文書です。

2月29日の神戸市議会の上畠寛弘議員の質問内容と神戸市の答弁内容の記録が以下のとおりです。

 

【神戸市市議会 2月29日 上畠寛弘議員の質問】

予算特別委員会質疑「東部第3工区海上自衛隊阪神基地隊について」

 

神戸市東灘区における東部第3工区も昭和30年代後半から神戸市によって埋め立てられた工業地域でありますが、このエリアの一角にある海上自衛隊阪神基地隊本部が立地する土地は、昭和40年3月に神戸市から国に売却されたものです。

… … …(記事全文4,380文字)
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