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賃金は何で決まるか?~エリート意識と先進国病の狭間で~
Xで風変わりなポストに出会った。
『賃金に格差を設けるな』という内容だった。
今回は賃金は何によって決まるべきかについて論じたい。
とかく勘違いしがちなのは、一流大学を出たのだから高賃金であるべきとか、資格を持っているから賃金が高くあるべきとか、経験豊富だから賃金は高くあるべきといった議論だ。
同社内もしくは同じ職種なら、賃金は、職階だけでなく、業務成績や勤続年数なども考慮に入れられるのは当然の事だが、業種ごとの賃金は、資格や、学歴、また技術力で決まるものではない。
ならば何で決まるか?
それは、あくまでも需要と供給である。
どれほど高学歴が必要な職種であっても、どれほど難解な資格を要する職種であっても、賃金を決めるのは需要と供給である。
だからイギリスでは、かつてレンガ職人とシティーの金融街に勤務する高学歴の者の平均年収が同じこともあった。こんな事は当然あって良い。
だから例えばの話だが、コンビニの店員の賃金が、熟練プログラマーと同じになっても構わないのだ。その時になって初めてコンビニはロボティクス化導入を図ることになるだろう。
「賃金の格差を設けない」という話も論外で、需要と供給に反する事は明らかだ。この需要と供給に反する事を行うと、途端に歪みが出てくる。
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