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関税同盟という新世界へ
トランプの目指す世界を正しく見抜くことが日本の繁栄につながる。
トランプ関税を単に自由貿易の否定だと考えるべきではない。
なぜなら、そもそも自由貿易主義こそが多くの問題をはらんだイデオロギーだったからだ。私の下記の文章を読めば自由貿易主義の最終的な勝者は『国』ではないことが分かるはずだ。
自由貿易主義の最終的な勝者は『グローバル企業』であり、その経営者・所有者だけが勝者となりうるものだった。
ただし自由貿易にも良い所はある。
自由な競争にさらされる事は企業の発展を促すからだ。
これらの長所と短所とを、どう折り合いをつけて、自国を発展させるかが問われている。今回は、自由貿易でこそ国は発展するとか、自由貿易を阻害する施策は悪だとかいう考えは一旦、置いておき、頭を柔らかくした上で、修正版自由貿易主義とも言える関税同盟という新世界体制について考えて頂きたい。
そして常に考えるべき事は、日本にとってプラスなのか何か?である。
これを念頭に置いて読んでいただければ幸いである。通常、賃金が上昇することは経済にとってプラスである。
なぜなら、賃金が上昇すれば需要が高まり、企業では効率化への投資意欲が高まるからである。
その結果、好循環が生まれる。
需要の高まりは、より少ない労働者でより多くの生産を行う方法への投資拡大に拍車をかけ、経済生産性を向上させる。
一方で、企業には別の利益拡大策もある。
企業は賃金を抑制することで利益を上げることができるのだ。
問題は、賃金の低下は個々の企業には利益をもたらすが、他の企業の利益を減少させるということである。ここより先は会員登録が必要です。月・水・金に配信中です。(現在、平日毎日更新中)
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