Foomii(フーミー)

政治・歴史・文化・経済!高安カミユメールマガジン

高安カミユ(保守系コラムニスト)

高安カミユ

G7外相会談共同声明を読む~圧勝のアメリカ~

G7外相会談共同声明を読む~圧勝のアメリカ~


G7外相会談の共同声明がなされた。
一言で言うならば、アメリカの圧勝だった。
全てが、基本的にアメリカの意向通りに進んだ声明となった。
全訳したが、長い文章なので、重要な部分を太字にし、更にコメント及び解説を記載した。
大きな重要ポイントを箇条書きに書くと下記の5項目があげられる。
・ウクライナ問題に関しては停戦を推進する方向にヨーロッパが動いた
・イスラエル問題では『二国家解決』の文言が消えた
・サンマ不漁の原因であるIUU漁業に関しても盛り込まれた
・暗号化通信の盗難の裏に北朝鮮がいる
・北朝鮮とロシア間の闇取引が盛り込まれた
上記項目の解説は各項目ごとに印し、今後の日本の課題、ロシアとの関係などに関し私見を最後にまとめた。
誰よりも早く、メディアよりも早くG'外相情報詳細をお届け。



シャルルボワにおける外相会議

2025年3月14日

1. 我々、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7外相および欧州連合(EU)のハイレベル代表は、2025年3月12日から14日にかけてシャルルボアに集まった。


ウクライナの長期的な繁栄と安全

2. ウクライナの領土保全と存在権、自由、主権、独立を守るための揺るぎない支援を再確認した。

3. 我々は、停戦実現に向けた継続中の努力、特に3月11日にサウジアラビア王国で行われた米国とウクライナの会合を歓迎した。我々は、ウクライナが即時停戦にコミットしていることを称賛した。これは、国際連合憲章に沿った包括的、公正かつ永続的な平和に向けた不可欠なステップである。

4. 我々は、ロシアが平等な条件で停戦に合意し、それを完全に履行することで報いるよう求めた。そのような停戦が合意されない場合、さらなる制裁、原油価格の上限設定、ウクライナへの追加支援、その他の手段を含む、ロシアにさらなる負担を課すことについても議論した。これには、凍結されたロシアの国富資産から得られる臨時収入の活用も含まれる。我々は、停戦中の信頼醸成措置の重要性、すなわち、軍人および民間人の捕虜・拘留者の解放、ウクライナ人の子供たちの帰還を強調した。

-----------------------------------------------------
髙安コメント
ウクライナ停戦を歓迎する声明となっている。さらにロシアにも停戦を迫る内容だ。完全にヨーロッパが独自にウクライナに派兵し戦争を継続する意思はない事が明らかになった。メディアは、さもヨーロッパが一丸となってウクライナを支援し戦争を継続するかのような論調が目立ったが、完全に否定された事になる。彼らは全く世界が見えていない。
-----------------------------------------------------

5. 我々は、いかなる停戦も尊重されなければならないことを強調し、ウクライナが侵略行為の再発を抑止し、これに対抗できることを確実にするための強固で信頼できる安全保障体制の必要性を強調した。我々は、2025年7月10日~11日にローマで開催されるウクライナ復興会議を含め、ウクライナの早期復興と再建を促進するための経済・人道支援の調整を継続していくことを表明した。

-----------------------------------------------------
髙安コメント
ウクライナに安全保障が必要だとしながらも、あくまでも『強調した』とだけ書かれており、絶対条件としていない点が重要だ。つまり、停戦の条件にウクライナのNATO加盟やヨーロッパのウクライナ派兵などを絶対条件とはしていない事を意味する。全てはロシアとの会談次第ということだ。

-----------------------------------------------------

6. 我々は、朝鮮民主主義人民共和国およびイランによるロシアへの軍事支援の供与、およびロシアの戦争遂行とロシア軍の再編成の決定的な後押し役である中国による武器および軍事転用可能な部品の供与を非難した。我々は、このような第三国に対して引き続き行動を起こすという我々の意思を繰り返し表明した。



ここより先は会員登録が必要です。月・水・金に配信中です。(現在、平日毎日更新中)
そのため、1記事20円程度になります。
なお、今後、値上げの可能性がありますが、値上げした場合も、ご登録者は、登録時の価格が維持されますのでご安心ください。
ご購読を、心よりお待ちしております。よろしくお願いいたします。m(__)m

… … …(記事全文14,764文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:380円(税込)

    ひと月まとめて購入するとさらにお得です。

    価格:380円(税込)

    2025年3月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年7月19日に利用を開始した場合、2025年7月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年8月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する