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各国の思惑と第三次世界大戦の可能性~EU vs 米国 vs ウクライナ vs ロシアの行方~
今、世間では色々な主張が渦巻いている。
メディアだけでなく、ネット上でもだ。
メディアはことさら、トランプが孤立しているかのように誘導する。
ウクライナが戦い続ける事が善なのか?
EUがウクライナに参戦する事が善なのか?
そしてロシアを蹴散らす事が善なのか?
あるいは停戦する事が善なのか?
この話を論じるためには善か悪かの話は、一旦、脇に置き、各国が何を考えているかを考える必要がある。
まず、EUがウクライナでの戦争を継続させたい理由は3つある。
①停戦は侵攻を正当化する事になりかねず、ロシアを勢いづかせるから
②ロシアを降伏させられない事で支援回収が不可能になるから
③停戦後にアメリカがウクライナ権益を持っていく事に抵抗したいから
この3つがEU各国の主な戦争を継続させたい理由だ。
ただし、どの理由がメインであるかはEU各国によって異なる。
ウクライナに隣接するEU加盟国にしてみれば①が強くなるし、逆にロシアから少し遠いイギリスやフランスでは、①の思いはそれほど強くはない。
一方、大して支援金を出していないフランスにとっては③の比重が高い。
そしてイギリスにとっては②と③の比重が高くなる。
EU内でも事情は様々で、決して1つではない。
だからこそ、EUは決してウクライナ問題に関し1つにまとまる事も無い。今、各国首脳が様々な意見を出している。
メローニ首相は、NATO第5条の保護をウクライナに拡大する事を提案しているし、EUフォン・デア・ライエン委員長が『EUは準備ができている!』などと言って、EUの防衛力を増加させる事に合意したと言っている。
しかし、メローニ首相の発言も停戦後の話であるし、フォン・デア・ライエン委員長の話もウクライナに派兵するという話ではない。あくまでもEUの兵力を増やすと言う点で合意しただけで、ウクライナに派兵するなんて全く言ってない。
にも関わらず、メディアは、あたかもEUがウクライナを徹底支援し、ロシアを追い落とすために1つにまとまりつつあるかのように話す。
しかし実態は、まったくそうでない事が分かる。
思惑が各国により異なっている。
だから、全加盟国一致が原則のEUには、何も決められない。
同様にNATOも全加盟国一致が原則であるため、何も決められない。
だから、ウクライナ問題に関して言えば、ヨーロッパは何も決められず、時間だけが過ぎ、何かやったフリだけが、今後も続く事になる。アメリカはNATOを捨てるか?NATOのもう1つの目的を見抜け!
一方で、アメリカがEUを捨て、NATOさえ捨てるかのような主張をする人もいる。まるでアメリカがロシアと同盟を結ぶかのような主張さえある。
まず、アメリカがNATOから脱退する事はありえない。
それはNATOの、もう1つの真の目的を理解していれば分かるはずだ。
NATOは確かにロシアから守るための同盟でもあるが、もう1つ重要な意味も持つ。
それは…
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