… … …(記事全文4,968文字)前回の当ウェブマガジンで予想していたとはいえ、こんなに早く事態が動くとまでは思っていなかった。Meiji Seikaファルマの小林大吉郎代表取締役社長が2024年9月25日に開いた記者会見で、「コスタイベについて非科学的な主張を繰り返す医学・薬学の専門家(団体・個人)に対し、『当社は民事刑事両面での法的措置を含め厳正に対処していく』と表明したのだ(ミクスOnline「Meiji Seika ファルマ・小林社長 コスタイベで非科学的主張くり返す専門家に『厳正に対処』 法的措置も」2024年9月26日)。
「コスタイベの新規性ゆえに一般の人が様々な意見や批判を持つことは『むしろ健全なこと』と話す一方、専門家が非科学的な情報をSNSなどで繰り返し発信することは『本来接種すべき人にワクチンが届かないことになる』と指摘。これは『非常に我が国の公衆衛生上の脅威だと考える』と述べ、看過できない事案だと強調した」という(同前)。
さて、何度でも言うが、わたしもレプリコンワクチン(Meiji Seikaファルマの「コスタイベ」)の接種には反対だ。そもそもレプリコンを含むコロナワクチンすべてをストップすべきだと主張してきた。その第一の理由は、すでに過去とは比較にならないほどの健康被害の訴えが国に届いているからだ。それによって健康を害したのみならず、生活に困窮して追い詰められている人たちがたくさんいる。
接種をストップして健康被害の原因を究明し、生活保障を含む手厚い救済を一刻も早く実現するとともに、この薬害を引き起こした者たちの責任を追及すべきだ。それもせずに、従来のmRNAワクチンと同等かそれ以上のリスクがあり得る新規機序のワクチンを新たに実践投入するのはもってのほかだ。
一方で、レプリコンを使わせたくないからといって、不確かな情報に基づいて人々の恐怖を煽る反対運動をしてきた人たちには、大いに反省してもらいたい。案の定、Meiji Seikaファルマから、強烈な反撃パンチを食らってしまった。
X(旧ツイッター)には「訴えられたらこちらの勝ち」とか「これで正面から議論できる」などと勇ましいことを無責任に投稿する人がいるが、被告になるかもしれない心当たりのある人たちは、本当は不安に苛まれているはずだ。裁判の被告となって、喜ぶ人などいない。下手に騒げば騒ぐほど、自分たちが尊敬するリーダーたちが追い詰められて行くということを、Xの住人たちはきちんと理解するべきだ。
「民事刑事両面の法的措置を含め厳正に対処する」と通告してきたMeiji Seikaファルマとどう対峙していくべきか。そして今後、同社との法的な闘いやレプリコンワクチン自体がどうなっていくのか。相手に勝つには、相手を知らなければ、勝負にならない。なので、小林社長が会見で何を語ったのか、その内容をわたしなりに読み解いてみようと思う(以下、小林社長のコメントは前掲ミクスOnlineの記事に依拠する)。
第一に知るべきは、今回の問題でMeiji Seikaファルマがターゲットとして見据えているのが、レプリコンに対する緊急声明を出した「日本看護倫理学会」と「医師が代表を務める団体」であるということだ。小林社長は日本看護倫理学会に対して、「学会による懸念表明のためインパクトがある」と語っている。「学会」と名がついているだけに、緊急声明は医学医療界に少なからず影響を与えると考えているのだろう。
そしてもう一つの「医師が代表を務める団体」に関して重要なのが、小林社長が「SNS上でコスタイベの誤った情報を配信している事例を把握している」と語っていることだ。つまり、Xやニコニコ動画等で発信している内容を、Meiji Seikaファルマはすでに相当程度「保存している」と見なければならない。もう首根っこをつかまれていると覚悟しておいたほうがいい。法廷闘争になれば、これでもかと証拠を出してくるだろう。
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