… … …(記事全文3,793文字)6月13日、トランプ大統領は日本製鉄によるUSスチール買収計画について、バイデン前大統領が出した中止命令を修正する大統領令を発表しました。これを受けて日本製鉄は14日、トランプ大統領が日本製鉄とUSスチールの「パートナーシップを承認した」と発表しました。一時は頓挫しかけていた買収計画を実現にむけて後押ししたのは日本製鉄の粘り強い交渉とアメリカの製造業の復活を望むトランプ氏のリーダーシップでした。
しかし懸念事項はいろいろあります。買収承認には、米政府が提示した「国家安全保障協定」を結ぶことが条件になっています。また経営上の重要事項に関して通常よりも強い拒否権を持つ「黄金株」を日本製鉄は米政府に発行するそうです。「黄金株」とは、一体どのようなものなのでしょうか。
「パートナーシップの承認」の具体的な内容はまだ明らかになっていませんが、それでもようやく成立にこぎつけた買収の裏側に何があったのか、記事の後半で探っていきます!