… … …(記事全文3,887文字)1985年8月12日、群馬県多野郡上野村に日本航空のジャンボ機「ボーイング747」が墜落して今年の夏で40年になります。非常に凄惨で痛ましい出来事でしたが、それでも40年経てば過去の話しになるはずです。ところがこの事故はいつまで経っても過去の話しになりません。最近ではこの事故(事件?)の謎を扱ったYouTube動画も作られ、かなりの再生回数になっています。関心を持つ人は減っていません。それはなぜなのでしょうか。
事故の原因は何なのか、という一番、肝心な点がいまだに判明しないからでしょう。事故調査委員会から公式発表はあったものの、納得できないという声が遺族からも航空関係者からも出されています。その他にもさまざまな疑惑が指摘されているにもかかわらず、政府も防衛省も米軍も疑惑を晴らすための努力をしませんでした。だからいつまで経っても疑惑が疑惑のまますっきりしません。果たして事故の原因は機体の故障だったのでしょうか。
事故があったことを知らない世代も、忘れてしまった人もいることでしょう。日本の航空史上、最悪の犠牲者を出した「日航123便墜落事故」を私たちが忘れないために改めておさらいするとともに、謎や問題点を整理してみたいと思います。