… … …(記事全文3,344文字)5月18日、佐賀市で行われた講演会で江藤拓元農水大臣が「私は米は買ったことはありません。支援者の方々がたくさんコメをくださる。売るほどあります」と発言し、更迭されました。この失言は単に不見識というレベルではありません。農水相が地元の支援者から農産物をもらうというのは収賄罪に問われてもおかしくない行為です。くれると言われても普通は固辞するでしょう。自民党の農林水産族議員である江藤氏が、そんな初歩的なことも分からないことに驚きます。
政府が備蓄米を放出しても米価は下がるどころか、逆に上がっています。参議院選挙を前に何とか支持率を上げたい自民党はさらに備蓄米を放出しそうですが、それは長期的に見れば逆効果かも知れません。問題を根本的に解決するにはやはり食料自給率の向上しかありません。しかし、日本には驚くべきことに自給率の向上を阻む省庁が存在するのです。
深刻な米不足を招くにいたった日本の農政の失敗を分かりやすく解説します!