… … …(記事全文3,938文字)フジ・メディア・ホールディングス(FMH)とフジテレビが依頼した弁護士による第三者委員会が3月31日に調査報告書を公表しました。どうせフジテレビ側の弁護士が作る報告書なんだから、と私はあまり期待していませんでしたが、かなり踏み込んだ内容だったので驚きました。中居正弘氏とフジテレビの元アナウンサー、渡邉渚さんとの間に起こったことは単なるトラブルというレベルではなく、「業務の延長線上における性加害」「重大な人権侵害だ」と認定されました。中居氏が女性を誘いだす手口は慣れたもので、他にも被害に遭った人がいるのではないか、と推測されます。
会社の経営陣がとった対応の酷さも浮き彫りになりました。特に港浩一元社長は明らかに嘘をついています。どんな嘘をついていたのか、記事の後半で詳しく解説します。今回の報告書が予想以上に厳しいものだったので、おそらく広告出稿を再開するスポンサーはあまりいないでしょう。「フジテレビのドン」といわれた日枝久氏がついに退任しましたが、この先、フジテレビが復活する芽は果たしてあるのか。お先真っ暗なフジテレビのこれから、を深堀りしていきます。