… … …(記事全文4,060文字)◆首相、中央アジア歴訪中止の謎
岸田首相は8月9日、長崎の原爆犠牲者慰霊式典に参列した後、記者会見で突如、中央アジア歴訪の中止を発表しました。翌日から12日までの日程でカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルの3カ国を訪問し、カザフでは中央アジア5カ国との初の首脳会合を開く予定でした。土壇場の、まさにドタキャンです。相手国に対しても非礼だし、外務省など関係省庁も大混乱だったでしょう。首相は外遊中止の理由を「南海トラフ地震臨時情報は事前避難を求めるものではないが、初めてのことであり、国民の皆さんの不安も大きいと思う」と語りました。首相が外遊を中止するぐらいだから、どれほど深刻な地震なのか、これは大変だと多くの国民が思ったことでしょう。
8日16時43分、日向灘(宮崎県日南市沖)を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。北九州市では震度2を計測したそうです。17時、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表され19時15分 「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」なるものが発表されました。しかし特に被害らしい被害もなく、1週間後の15日17時に政府からの注意呼びかけは終了しました。さあ、これから田舎の両親に会いに行こうか、海水浴に行こうかと思ってもお盆休みは終わっています。1週間の自粛はいったい何のためだったのでしょうか。
岸田首相が自民党総裁選挙に出馬しないこと(事実上の辞任)を表明したのは14日午前11時です。しかしその3日前、11日にはバイデン大統領に辞任を伝えていたという情報があります。ということは外遊の中止は、たぶん地震のせいではなかったのでしょう。地震のせいで外遊を取りやめるなんておかしいと思いましたが。しかも最悪なことに、首相が外遊を中止したことで国民は不安に陥りました。スーパーでは飲料水や米の棚が空になるパニック状態に。岸田さんというのは最後まで国民に嘘をつき、国民生活を混乱に陥れた首相でした。