… … …(記事全文4,790文字)◆「再発防止に努めます」と何度、繰り返すのか
11月2日、NHKは報道局の記者(30歳代)が経費を不正請求したとして懲戒免職処分にしたことを発表しました。この記者は2020年7月から今年5月にかけて「取材」と称して私的な飲食を計12件、あわせて約34万円の請求を行った、とされていますが実際には年間約300万円の請求をしていたそうです。NHKは「受信料で支えられているNHKの職員として許されない行為で、深くおわびいたします。引き続き、第三者委員会のもとで徹底的に調査して厳正に対処し、再発防止に努めてまいります」とコメントしていますが、似たような不祥事を約2か月に一回、起こす企業が何をいまさら白々しい、再発防止なんてどうせ考えていないくせに、と呆れます。
以前も触れましたがNHK職員の不祥事というのはひどいものです。NHKの正規職員の平均年収は1,780万円だといわれています。退職金(大卒・60歳定年・勤続35年以上)は2,019万円だそうで、今どき、こんな恵まれた会社員というのも珍しいでしょう。公務員並みの安定した身分保証があるにもかかわらず、NHK職員が起こす犯罪の中身はなぜか口にするのもはばかられる様な破廉恥でみみっちいものです。これはなぜなのか。誰かに検証してもらいたいぐらいの謎です。職員個人の問題ではなく、NHKという組織自体が堕落・腐敗しているとしか考えられません。