… … …(記事全文4,492文字)◆今年の紅白歌合戦、ジャニーズタレントの出場なし
10月12日、『デイリー新潮』は「ジャニーズ枠のない今年の紅白歌合戦。混乱なしで現場からは意外な声も」という記事を出しました。去年の紅白歌合戦には6組のジャニーズタレントが出場していたので、いくら何でも一人も出ないということはないだろう、といわれていましたが9月7日のジャニーズ事務所の記者会見の後、稲葉延雄NHK会長が 「契約ですでに決まっているタレントさんはそのまま出演するが、新規の出演依頼については被害者への補償について、再発防止への取り組みが着実に行われていることを確認されるまでは行わないというのが基本スタンス」 と発言しました。これで今年の紅白のジャニーズタレントの出場はないことが確定しました。
ファンの方たちはがっかりでしょうが記事によると現場にはさほどの混乱はなく、むしろ「ジャニーズ以外のタレントや歌手に出てもらえる」と歓迎する声もあるそうです。紅白歌合戦を見なくなって久しい私は知りませんでしたが、紅白歌合戦にはジャニーズ枠というものがあったそうです。特定の歌手の誰を出すか、ではなくジャニーズ事務所に所属しているタレントを今年は何人出すか、という枠があったということです。NHKの紅白の担当者はその枠を減らすとジャニーズ事務所から嫌がらせをされるので、仕方なく枠の範囲の中で出すという側面があったということです。それぐらいジャニーズ事務所は芸能界に絶大な力を持って君臨してきました。
故ジャニー喜多川氏の少年たちに対する性加害の問題が明るみに出て以来、これまで口をとざしていた関係者が主にネットで内幕を暴露するようになりました。それによって事務所の裏方を仕切っていたジャニー喜多川の姉、藤島メリー泰子の存在の大きさが知られるようになりました。藤島メリー泰子は弟とともに多くのタレントを育て上げた反面、事務所の方針に従わないタレントや不祥事を起こしたタレントを厳罰に処していたそうです。独立して事務所から離れたタレントをテレビに出演させないように圧力をかけたりしていました。弟の性加害の事実を知りながらタレントたちを守る努力もせず、隠蔽していたことも明らかになりました。