… … …(記事全文5,163文字)◆「茶番劇」でしかなかった記者会見
9月7日、故ジャニー喜多川氏の性加害問題でジャニーズ事務所は都内で記者会見を開き、藤島ジュリー氏と東山紀之氏、井ノ原快彦氏、弁護士が出席しました。その内容は大々的に報道されたので繰り返しませんが、記者会見を見て私は何を今さら、という不快感しかありませんでした。藤島ジュリー氏は被害者への補償を終えるまでは代表取締役にとどまり、所有する株式も手放さないそうです。新社長に就任する東山氏は自分に向けられた性加害疑惑について問われると「そうだったかも知れないし、そうではなかったかも知れない」という、他人事のような答えではぐらかしました。これは認めたと解釈できるでしょう。もし何もしていないのであれば、顔を真っ赤にして怒らなければおかしいです。
「ジャニーズ事務所」という社名を変えないという決定にも呆れました。ジャニー喜多川という人間がやったことを犯罪だと認識していない証拠です。認識が甘すぎます。もしイギリスの公共放送、BBCがこの問題を深く掘り下げたドキュメンタリーを放映しなかったら彼らは頬かむりをして、世間が忘れてくれることをただ待つだけだったのではないでしょうか。