… … …(記事全文4,646文字)先ごろ放送されたNHKの「こころの時代」(7月6日、7日放送)での私の発言の核になったテーマは、イスラムとの西欧との分断であった。
番組は討論形式で、すべてを伝えられないので、ここではそれを補おうと思う。
■宗教は分断をつくりだすか?
宗教は分断をつくることを目的に発生するものではない。
人間に希望や癒しを与えることで信徒を獲得し、その信徒が共同体を形成すると、「内」と「外」のあいだには断絶が発生する。
このこと自体は不可避であって、それを悪いことだとも忌まわしいことだとも言えない。
信仰を共有する人たちは、「外」から見れば「奇妙な」あるいは「異様」な集団に見える。これも、宗教の性格上必然的な現象である。
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