ヨーロッパが壊れている。このまま崩壊するのか、第二次大戦後の秩序とそれを支えた倫理を維持できるのか。きょうは、少し長くなるが、このことを考えてみたい。
6月上旬に実施された欧州議会選挙。各国で極右が台頭したことが話題となった。
もう一度おさらいしておくと、極右が第一党になったのは、フランス、イタリアとオーストリアである。フランスがマリーヌ・ルペン率いる国民連合（RN）、イタリアがジョルジア・メローニ首相率いるイタリアの同胞（FDI）、オーストリアがハーバート・キックル率いるオーストリア自由党（FPÖ）である。
第2党となったのはドイツとオランダ。ドイツは、アリス・ワイデル率いるドイツの為の選択肢（AfD）、オランダがヘルト・ウィルダース率いる自由党（PVV）である。

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