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吉富有治の魔境探訪 - 政治という摩訶不思議を大阪から眺める

吉富有治(ジャーナリスト)

吉富有治

広域一元化条例の議論が白熱する2月議会 公明党のホンネはこうだ!

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00225/2021021008000076440 //////////////////////////////////////////////////////////////// 吉富有治の魔境探訪 - 政治という摩訶不思議を大阪から眺める https://foomii.com/00225 ////////////////////////////////////////////////////////////////  大阪市が持つ成長戦略や都市計画の一部を大阪府に移す条例、すなわち広域一元化条例案(以下、一元化条例)が府市の2月議会に提出される。提案者の吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長は早期に可決させ、今年4月からの施行を目指している。  たとえば広域事務の都市計画とは何か。これは街づくりのビジョンである。景観を損なわぬよう高層ビルの高さに制限を課したり緑化地域を設けたり、あるいは企業誘致のために商業地域のインフラを整備するなど、自治体にとって街の個性や独自性が活かせる主要な権限のことだ。大阪市が1933年(昭和8年)に地下鉄や御堂筋を開通させ、また、うめきたや夢洲、舞洲など大規模な都市開発を手かげてきたのは政令市ならではの都市計画機能を持つからである。  その主要な権限が一元化条例によって大阪市の手から離れるのは、政令市の機能と権限も同時に失うことを意味する。しかも住民投票ナシで政令市の機能を失うため、いわゆる大阪都構想よりもタチが悪い。さらにタチが悪いのは、この一元化条例、大阪市にはカネだけ出させて口は出せない仕組みになっていることだ。  一元化条例では都市計画などの事務を大阪府に事務委託する形式を取っており、街づくりの計画は府がするけれどカネは大阪市が出すものである。そもそも大阪市単独では難しい仕事を大阪府に頼むのが本来の事務委託なのだ。それなのに大阪市だけで出来ることを大阪府に無理やり奪われるのは、頼んでもいない用心棒役の代償としてショバ代をヤクザに取られるようなものだろう。大阪市にとってきわめて屈辱的なものでしかない。
… … …(記事全文5,403文字)
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