… … …(記事全文3,393文字)●県民投票条例案否決の経緯
「東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票条例案」については、2025年4月11日に以下の記事を配信した1週間後、新潟県議会の本会議で採決され、反対多数であっさり否決された。
新潟県知事 県民投票「多様な意見を把握できず、効果に限界」
https://foomii.com/00200/20250411054000137112
ここで決め手となったのは、やはり花角英世新潟県知事が疑問符を付けた「『賛成』『反対』の二者択一の選択肢では、県民の多様な意見を把握できない」という意見であろう。もちろん多様な意見を尊重するのが、民主主義の基本であることは踏まえた上で、今回の花角知事の意見は詭弁だと私は書いた。また、花角知事は県民投票の意味を履き違えているとも述べた。
これらを念頭に、私は今回の参院選では、以下のとおり訴えた。
「住民の意見を反映焦る『県民投票条例』制定を求める署名は、14万筆を超えましたが、新潟県知事は、否定的な意見を表明。条例案は県議会で否決されました。住民の意見を反映した意思決定のできる民主的な行政を実現すべきであり、この異常な状態を何としても打開したい」
●「公聴会」の実施
条例案の否決後、花角知事は柏崎刈羽原発の再稼働の是非を判断するため、県民の意見を聞く方法のひとつとして「公聴会」を開催するとし、6月29日から8月末にかけて柏崎市や新潟市など合わせて5か所で開かれることとなった。この公聴会なるものが、奇異と言わざるを得ない方式で実施されている。
意見を述べる「公述人」は、県内の団体から推薦を受けた人と公募で選ばれた人が務める。柏崎市では18人の「公述人」が出席した。18人のうち県内の団体から推薦を受けたのは10人で、県老人福祉施設協議会から2人、県商工会議所連合会から2人、県トラック協会から2人、JA新潟中央会、県商工会連合会、新潟経済同友会、県森林組合連合会からそれぞれ1人だった。また、公募の公述人は、2人が辞退したため、8人が出席した。
県は公聴会の開催方法について、「発言者のプライバシーに配慮する」としていて、18人のうち、「発言中の映像と音声をともに公開」が8人、「すりガラスなどで容姿を不明瞭にした上で音声を公開」が3人、「音声のみ公開」が7人でいずれもインターネット上で公開するという不思議なものである。
