… … …(記事全文3,084文字)●新潟日報「需要を超える発電48日」
新潟日報が、2025年5月1日付朝刊の1面トップで興味深い独自調査結果を報じた。それは、「需要を超える発電48日」という見出しでリードは以下のとおりだった。
「東北電力ネットワーク(仙台市)が供給エリアとする本県と東北6県で2024年、再生可能エネルギーの発電量がエリア需要全量を上回る時間帯があった日が、年間で48日に上ったことが30日、新潟日報社の調べで分かった」
県内の他メディアも後追いで報じた。しかし、「東京電力福島第一原発事故以降、太陽光や風力の発電施設整備が進んでおり、再エネの存在が増している現状を裏付けた格好だ」と結んでいる。ピントが外れている。確かに再生可能エネルギーの存在が増加しているのは事実だ。だが、論点はそこではないだろう。
●論点が違う
まず、発電電力量には余裕があるということ。これは、「電力需給逼迫警報」が2022年を最後に発令されていないことを裏付ける。そして、需要を上回った発電量は、東京電力管内に送電