… … …(記事全文3,126文字)●県民投票条例制定を直接請求
3月27日、市民団体「柏崎刈羽原発の是非を県民投票で決める会」(請求代表者・水内基成弁護士ら、以下「決める会」という)が、花角英世新潟県知事あてに14万3196筆の有効署名を提出し、県民投票条例の制定を直接請求した。県は書類に不備がないことを確認がないか確認した上で問題がなければ正式に受理し、花角知事が20日以内に県議会臨時会を招集する。その場で、花角知事が意見を付けて提出した条例案が審議される。臨時会は4月16日から18日の」3日間の日程で調整されている。
水内弁護士は、請求書提出後以下のとおり花角知事への要望を述べたという。
「私たちの思いをしっかり知事に受け止めてもらい、条例案が可決されるよう積極的な意見を付けて県議会に提出してもらいたい」
(※発言部分は新潟日報等から引用。以下同様)
●「決める会」花角知事に面会
3月28日、「決める会」のメンバーが新潟県庁で花角知事と面会し、県民投票条例案に賛成するよう要望した。メンバーは「14万筆は県民投票に賛成している一部に過ぎない。活動が届かなかった人もいる。重みを感じてほしい」と訴えた。水内弁護士は、「真摯に向き合ってもらい、良い意見を書いていただけると信じたい」と述べた。
この日、奇しくも東京電力柏崎刈羽原発の再稼働を推進する柏崎刈羽地域の経済5団体の関係者も花角知事と面会し、再稼働の是非は県議会で判断するよう求めた。関係者は、「再稼働に関する決定は非常に専門的で、一般の県民が十分な知識を持って判断するのは難しい」とし、「日本の将来にために一刻も早く判断してほしい」と訴えた。また、「県民投票は感情的判断に陥りやすい」「知事や議員が冷静に議論を重ねた上で決定されるべきだ」との意見も出た。
これらを受けて花角知事は、いずれの団体にも「法令に従って知事の意見を付することになっている。思いをしっかり受け止め、私なりの考えをまとめていきたい」と述べるにとどめた。