… … …(記事全文3,892文字)何とか両親のワンオペ老老介護を続けてきた。母の入院期間を含めれば約5か月間である。やはりここに来て弱音を吐かざるを得ない状態になってしまった。
●自分の心身に変調が
毎日疲れがたまり、夜早く寝ても朝起きられなくなった。寒くなったのもあるがそれだけではない。持病の脊柱管狭窄症の治療にも行けず辛い。吸うタバコの本数と飲む酒の量が明らかに増えた。体重も減っている。精神的にも、気力がわかない。なぜかイライラし、所作が雑で荒く怒りっぽくなった。
かかりつけの心療内科医に相談してみた。介護の専門家ではないので、多少無茶な相談ではある。医師は、「イライラや怒りっぽいのは疲れている証拠。そのまま放置しておくのは良くない」「月一回でもいいから現場(家)を離れてストレスを発散させなさい」と助言したうえで、介護サービスについても、「最も望ましいのは施設への入所だが、ショートステイやデイサービスを極力利用すべき」とアドバイスしてくれた。
ストレス発散、まさにその通りなのだが、現状では難しい。弟夫婦の手を借りるしかない。
●弟夫婦はお客様扱い
私のひねくれも入っているが、たまに弟たちが食事を用意して、来宅すると「ありがとう。申し訳ない」と父は丁寧に迎え、1時間程の食事を終えて帰る時は玄関まで行き、「ごちそうさま。ありがとう」と送り出す。つまりお客様扱いなのである。それに比べて毎日私がこなしている家事は、やって当たり前である。
数時間だけ一緒に食事をするのと、24時間一緒でそれが毎日続くのとでは、かかる負荷が全く異なることを理解していない。
●ストレスの原因
ストレスの原因を上げればきりがない。その一つに父の言動がある。私と父とは元々馬が合わないことは再三、旧稿でも書いた。
⇒喪服を用意
母が入院中、家族が呼ばれ治療方針が主治医から説明があった際、何を勘違いしたのか、「最後通牒」だと喪服を用意していた。訳が分からない。その後も、母はいずれ病院に併設されている施設に入るものと考えていたというのだから呆れる。本当に母のことを大事にしているのか疑問である。「食べて寝るだけ、それが年寄り。お前には世話になるが運命だから仕方ない」とも言ってのけた。
⇒自分も要介護者
父は自分も要介護者であることを自覚していない。ご飯をよそうのと味噌汁(フリーズドライのお湯を注ぐだけ)は自分で作る。自分が使った食器は自分で洗う。それが、私の負担になることが分からない。母の分まで用意しようとする。相手のことを慮ってのことかも知れない。だが、母は父のすることが一々気に入らない。ご飯多すぎ、味噌汁が薄い、その種類ではないとケチを付ける。それらをやり直すのはすべて私の仕事である。食器を洗ってもらうのはありがたいのだが、汚れが残っており結局は二度手間となってしまう。
父の入浴は週2回とされているにもかかわらず、毎日入っている。身体を洗うというよりは温めるためだ。本人は「身体中がかゆいので入っている」と言い訳する。温めたなら、かゆみはより激しくなるはずだ。「俺は大丈夫だから」と豪語するが、もう面倒は見切れない。何かあったら自己責任ということにしてもらう他ない。また、母の訪問看護師が「高齢者が餅を食べるのは論外」と、父にも警告する。だが、一年中餅を食べる父は「これはうまいんだ。止められない。細心の注意を払って食べる」と応じようとしない。これも、喉に詰まらせたならば自己責任にしてもらう。