… … …(記事全文4,197文字)●レスパイトケアとは
レスパイトケアとは、一時的に介護者から要介護者が離れる時間を持つことで、介護者の休養を図るためのサービスである。レスパイト(respite)とは「小休憩・休息・息抜き」を意味する英語で、レスパイトケアは文字通り、介護者に休息を提供するためのケアである。
介護は身体的にも精神的にも負担が大きく、介護者の心身の健康を損なうリスクがある。長時間の介護を続けることで、慢性的な疲労や睡眠不足、ストレスが蓄積し、介護者の生活の質が低下してしまうこともある。実際、厚生労働省の調査によると、在宅介護をしている約20%が終日介護に時間を使っている結果も出ている。
こうした介護者の負担を軽減し、心身の健康を維持するために、レスパイトケアの重要性が注目されている。レスパイトケアを利用することで、介護者は一時的に介護から離れ、自分の時間を持つことができる。この休息の時間が、介護者のストレス解消やリフレッシュにつながるが、それだけではない。ここからは、介護者と要介護者双方の視点で、効果や影響を紹介する。
●介護者への効果
⇒休息やリフレッシュ
長期間にわたって在宅介護をしていると、介護者は定期的な休みを取っていても、疲労が回復しないこともある。レスパイトケアを利用することで、一時的に介護の状況から離れるため、より効果的な休息につながる。それによって、普段は行くことがない場所に出かけたり、他者との交流を持ったりすることで、気分もリフレッシュする。
⇒ 自身の生活や介護状況を見直すきっかけに
在宅介護をしていると、時間に追われてせわしなく一日が過ぎていくこともある。一時的に介護の状況から離れることで、休息の時間を取るとともに、落ち着いた状況で生活状況や介護状況を見直すことができる。
⇒介護に対する視野が広がる
レスパイトケアの利用に伴い、他の介護者との交流や専門家からのアドバイスを得ることができる。すると、新しい視点や気付きが得られる。
⇒ 介護の質向上と安定化
介護の状況から離れて休息を取ることで、介護者自身の身体を健康的に保つとともに、介護に対する視野も広がり、介護の質を高めることにもつながる。結果、質の高い介護を継続的に行うことができる。
●要介護者への効果
⇒ 他者の介護を受けてリフレッシュに
介護者が休息を取る間は、別の人が変わって介護をすることになる。すると、要介護者はいつもとは異なるコミュニケーションや対応を受けることができ、リフレッシュにもつながる。
⇒専門的な介護サービスを受けることができる
介護者が休息期間中、要介護者は一時的にショートステイなどで施設に入所することもある。より専門的な介護を受けることができ、日頃の在宅介護で感じていた悩みや不安を相談する機会にもなる。
●介護者・要介護者への共通効果
在宅介護を行っていると、介護をすること・されることが習慣化されることがある。レスパイトケアによって、お互いが顔を合わせない時間を設けることで、相手のことを考えるきっかけになる。すると、当たり前だった日常の会話や対応が特別なものに感じられ、お互いがより良い関係になっていく。
このように、レスパイトケアは介護者と要介護者双方の生活の質の向上を目的としたサービスであり、介護保険制度の中でも重要な位置づけがなされており、さまざまな形態のレスパイトケアが用意されている。
(以上「老人ホーム検索サイト『みんなの介護』」等から引用・編集)
●お題目だけは立派だが