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蓮池透の正論/曲論

蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)

蓮池透

反原発運動で「気候変動否定論」を唱えることへの疑問

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00200/2022092306000099763 //////////////////////////////////////////////////////////////// 蓮池透の正論/曲論 https://foomii.com/00200 //////////////////////////////////////////////////////////////// ●反原発のリーダーが「気候変動否定論」を提唱  最近、原発反対運動をリードする人たちが、二酸化炭素による地球温暖化説に異論を唱えるようになった。いわゆる「気候変動否定(懐疑)論」である。どう潮目が変わったのか私には分からない。気候変動否定(懐疑)論は今に始まったことではない。 「二酸化炭素の増加が地球規模の重大な気候変動をもたらす一つの可能性であること」について、世界的に初のコンセンサスが得られたのは、1979年のジュネーブにおいて50か国以上の気候科学者などの専門家300名超が参加した「第1回世界気候会議」においてである。  その後、1985年には、世界気象機関、国連環境計画、国際学術連合の三者による「気候変動に関する科学的知見の整理のための国際会議(フィラハ会議)」が開催され、参加者によって「二酸化炭素を含むすべての温室効果ガスが地球温暖化をもたらす」との見解が初めて合意された。そして、1988年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル Intergovernmental Panel on Climate Change)が設立されるのだが、その頃、すなわち1970年代後半から否定(懐疑)論は存在していた。 ●広瀬隆氏のラディカルな講演内容  広瀬隆氏と言えば、反原発の急先鋒で、表現のエキセントリックさは関係者であればみな知るところである。その広瀬氏が、このところ著書や講演で徹底的な気候変動否定論を展開しており、講演の模様はYouTube等で拡散されている。講演「二酸化炭素地球温暖化は根拠のまったくないデマである」の内容が、雑誌「季節」(旧「NO NUKES VOICE」 鹿砦社)に掲載されているので、一部を抜粋し、私の見解を併記する。なお、広瀬氏は気候科学者ではないことを予め断っておく。 「朝日新聞(2014年12月11日付記事)は、このまま温暖化が進むと『世紀末には雪が降らなくなる』『降雪量は半減する』などと報じていたが、実際にはその予測の逆だった。2021年1月7~8日、日本海側と東北は大雪で、観測史上最多の降雪量だった。それでも温暖化のデタラメ・キャンペーンに熱中する気象庁は、おかしなことに『大雪特別警報』を出さなかった」 「2021年7月3日、静岡県熱海市で土石流が発生した。TBS『サンデーモーニング』で当時法政大学総長だった田中優子は『盛土が原因でもあるんでしょうが、そんなことより地球温暖化のために、こんな大惨事が起こった』と発言した。この人はIPCCや気候変動ネットワークといった詐欺師たちの言葉を信じ切っているから、テレビで『温暖化の危機』を平気で話した」
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