Foomii(フーミー)

蓮池透の正論/曲論

蓮池透(元東京電力原子力エンジニア)

蓮池透

新潟の米作りについて考える

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00200/2022061706000095785 //////////////////////////////////////////////////////////////// 蓮池透の正論/曲論 https://foomii.com/00200 //////////////////////////////////////////////////////////////// ●米作りが変わってきた  新潟と言えば?と問われて「おいしいお米」「魚沼産コシヒカリ」「日本酒」と答える人が圧倒的に多い。他にないのですか、と反論したくなる。スキー場とか温泉とかもあるのに。その米作りがおかしなことになっている。 「米の国内需要の状況につきましては、人口減少や食生活の変化により年々消費量が減少 していることに加え、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛により家庭での消費 は増加したものの、外食需要が大きく落ち込み、民間在庫量が前年よりも大幅に増加して いる状況にあります。 また、市場においても、令和元年産米及び令和 2 年産米の民間在庫量が増加している状 況が改善されないことで『米価の下落』が予見されることから、国及び県では主食用米の 生産抑制を図ることとし、主食用米の生産数量目安の減産が示されました」  要するに、需要が減り、在庫が大幅に増加、また価格の下落がありそうだから、米を作るな、作付け転換せよ、ということである。主食用米から非主食用米(飼料用、米粉用等)に転換した場合には交付金や補助金で支援するそうだが「今年も?ちょっと待ってください」と困惑する農家が多い。いくら、緊急対策とは言え、ただでさえ年々価格は下がり、人出不足も深刻な状況で、この先米作り農家が立ち行かなくなるのではと心配になる。実際に、魚沼地方では、そのまま主食用を作り続ける農家も多いと聞く。
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