… … …(記事全文3,920文字)いまさらですが、つくづくトランプとプーチンは只者ではないと思います。それがわからずに頓珍漢な批判を繰り返すマスコミやテレビの有識者にも呆れますが、トランプとプーチンの発想が常人の域を超えていることもまた事実です。
今、トランプの関税に世界中が大騒ぎになっています。石破首相が今頃になってトランプ大統領との電話会談や早期の訪米などを通じて、税率引き下げを強く求める方針を参院決算委員会で答弁したとのことですが、首脳会談で何をやっていたのでしょうか?「仮定の質問には答えられません」などと間抜けな答弁をしている余裕はなかったはずです。
関税が重大なトピックになることはずっと前からわかっていたことでした。私自身、JCU(饗庭議長)に伴って1月に大統領就任式に合わせて渡米した際には、面談したトランプの側近に次のように聞いています。
「関税を引き上げれば、国内ではインフレ、国際的には世界経済の縮小で不況に陥る可能性がありますが、その点はどうお考えですか?」
相手は二人とも超有名大学の教授でしたが、軽く笑いながら「まあこれは、議論への招待なのですよ(Invitation to argument)」と答えました。実はその後で、一言付け加えたことがあります。今になって改めて思い出されます。
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