… … …(記事全文3,189文字)2月18日から22日までワシントンD.C.で開催されたCPAC2025に参加してきました。今回は、CPAC Japanを主宰しているJCU(Japan Conservative Union)の饗庭議長の通訳として登壇もしました。
アメリカで開催されるCPACにはこれで3年連続で参加したことになりますが、毎回感じるのは、アメリカ共和党の人材の厚さです。将来大統領や副大統領になれそうな人材がゴロゴロしています。ここが日本との決定的な違いです。
これもアメリカに行く度に感じますが、一般庶民の知的水準は日本の方が高いと思います。レストランに行っても、高級なところに行かない限り、なかなか一回でことが済まず、オーダーを何度も繰り返さなければならなかったりします。雑多な移民社会の宿命で、日本も遠からずそうなるでしょう。
一方で、指導層は全くの別人種のようです。階層の違いが極端なのがアメリカの特徴で、それは過去数十年のグローバル化によって中流階級が没落したことによってさらに顕著になりました。日本はといえば、一般庶民の民度は高いのですが、指導層がまったく育っていません。河野太郎や小泉進次郎では冗談にもなりません。
このCPACというイベントも、いつもギリギリまで登壇者が決まらず、メインイベントのトランプの登壇も時刻を含めて最終日までわかりません。今回飛び入りで登壇した大物はJ.D.ヴァンス副大統領とイーロン・マスクです。ヴァンスの方は事前に日時をキャッチしたので観ることができましたが、イーロンは事前情報が得られず、見逃してしまったのが残念でした。
J.D.ヴァンスは司会者の質問に答える形でしたが、実に明快で地頭の良さが溢れており、最貧困層の出身ながら品格もあって、間違いなく次期大統領の有力候補だと実感させられました。
さて、アメリカ人のメンタリティがよくわかる例として今回紹介したいのが、セバスチャン・ゴーカ(Sebastian Gorka)という人物です。セバスチャン・ルカーチ・ゴーカ(1970年10月22日生まれ)は、イギリスでハンガリー人の両親の元に生まれ、アメリカに帰化したメディア司会者およびコメンテーターであり、現在はセーラム・ラジオ・ネットワークおよびニュースマックスTVに所属し、元米国政府高官です。 彼は第1次トランプ政権で、2017年1月から8月までの7か月間、大統領副補佐官を務めました。2024年11月、第2次トランプ政権では大統領副補佐官兼テロ対策上級部長に指名されました。
このようにメディアの人間でありながら、トランプ政権の重職を務めるゴーカは、CPAC登壇者の例にもれず、非常に雄弁でしたが、そのプレゼンはかなりショッキングなもので、アメリカという国の本質を示すものでした。
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