… … …(記事全文3,839文字)やっと?アメリカ時間2月7日に石破首相とトランプ大統領による日米首脳会談が開催されました。
終わってみれば、旧来のパターンをひたすら踏襲し、アメリカ側の要求をすべて受け入れた上に150兆円という莫大な対米直接投資という献上品を差し出し、「だから日本を守ってね」とお願いして何とか事なきを得たように見える、という程度のものでした。お決まりの朝貢外交です。第二次トランプ政権は日本が戦後連綿と続いた対米従属を脱して自立を目指すなら、最後のチャンスです。しかし、自民党にも外務省にもそんな意志も戦略もありません。外務省は「日米安保廃棄とか、極端なことを言われなくてよかった」と胸をなでおろし、自民党は「素晴らしい大成功、100点満点」と褒めそやす有様です。実に惨めな戦後レジームの残骸だと言えます。
実際、かつてこれほどヒヤヒヤさせられた首脳会談はありませんでした。アメリカ側からは、トランプ政権の石破に対する心象は最悪だという情報も事前に寄せられていましたから、決裂などの最悪の事態も十分想定されました。
外務省もそれを恐れて、とにかく石破本人がトランプと話す時間を短くしてボロが出ないように、トランプがキレて突拍子もないことを言い出さないように汲々としていたのがわかります。なんと共同記者会見も開かない方針でいたと聞いて驚愕しました。台本にない展開を恐れたとのことですが、いくらなんでも共同記者会見もしない首脳会談など前代未聞なので、さすがに開催せざるを得ませんでした。
ところが、記者会見でアメリカ人記者の質問はトランプ大統領に対してばかりで、日本人記者以外は石破首相に質問しようとしないので、トランプが「日本の首相にも聞け」と促すシーンがありました。そこでアメリカ人記者が質問しました。これはメディアでもSNSでも話題になっていないのですが、実に下手な回答で私は心底呆れました。ある女性記者が石破首相にこう質問しました。
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