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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

日本よ、重光葵の精神に立ち返れ!吉田ドクトリンから重光ドクトリンへ!

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/20230724100000111812 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 戦後の日本を造った男と称せられ、偉大な政治家として称賛される吉田茂。しかし、彼の実態は通説とは全く異なるものでした。GHQと対等に渡り合い、戦争に敗けたが外交で勝った、などというストーリーは全くの虚構だったのです。現実の吉田は英語力も不十分で、ひたすらマッカーサーに媚びへつらう一方で、頑なに日本の再軍備と自立を拒否し、米軍による恒久駐留を要請することで日本の永久属国化への道を開いた人物でした。 そのような吉田は占領軍にとってとても便利な存在であり、その人物を日本人が偉大な政治家と信じ込んで崇めていることは、属国運営の上で非常に都合がよいことでした。NHKのドラマ「負けて、勝つ ~戦後を創った男・吉田茂~」はその意味で完全なプロパガンダでした。故安倍晋三元首相は戦後レジームからの脱却を唱えましたが、ついに実現できずに非業の死を遂げました。私は戦後レジームを戦後敗戦レジームと呼ぶべきだと主張して来ましたが、戦後敗戦レジーム脱却実現のためには、憲法9条改正による自衛隊の明記などというレベルの話ではなく、まず吉田ドクトリンという幻想から目覚めることから始めねばなりません。 吉田茂の虚像が流布される一方で、本当に日本の国益に尽くし、真剣に独立の回復に努力した人々はGHQからは面倒な日本人と見なされ、公職追放の対象となり、歴史の表舞台からは消され、脇役扱いされて来ました。その代表が重光葵です。戦前、戦中、戦後を通じて外交官から外務大臣まで務めた重光葵は、戦前は戦争回避に尽力し、戦中は戦争に大義を与える努力をし、戦後は日本の自立を目指して粉骨砕身努力しました。その姿勢は右でも左でもなく、敵国となった米英からも高く評価され、チャーチルからもマッカーサーからも尊敬されていました。 日本が独立後70年以上も経て、未だにアメリカの属国であることが岸田政権のお陰で誰の目にも明らかになりつつあります。日本はアメリカの51番目の州にしてもらった方がよいなどと言う人がいますが、属国は州よりもずっと下の存在です。自ら州にして欲しいなどと願い出る民族は軽蔑されますし、アメリカ自体が崩壊の危機に瀕しているので、日本は自立する以外に生き残る道がないのです。そして、主権国家として自立するためには、重光葵の精神に立ち返ることが最も有効です。このような人物が実在したのですから、それを再評価して学び直し、その精神を実践することが最も近道なのです。 では、吉田茂と対照的な重光葵とはどういう人物だったのでしょうか? 重光は1887年(明治20年)7月29日、大分県大野郡三重町に士族で大野郡長を務める父・重光直愿と母・松子(重光景行の娘)の次男として生まれました。しかし母の実家(重光家本家)に子供がなかったため養子となり、重光家26代目の当主となります。1911年に東京帝国大学法科大学独法科を卒業すると、文官高等試験を受けて外務省に入省します。
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