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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

グローバリズムの脅威を正しく理解せよ!敵は中共だけではない。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2022092701070899901 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 現在日本に迫る安全保障上の脅威はなんでしょうか?真っ先に頭に浮かぶのが、台湾併合を明言している中国でしょう。執拗にミサイルを発射する北朝鮮も脅威ですし、ロシアも中国からの要請は断れないでしょう。 しかし、日本人が本当に理解しなくてはならない、第一の脅威はグローバリズムです。80年代まで、「国際化」という言葉をよく耳にしました。それがいつしか、「グローバル化」という言葉に変化しました。若き日の私も、大前研一さんの本を読んでは、「そうか、これからはグローバル化の時代か、格好いいな」と思ったものです。 そして自ら海外に渡り、本当の欧米グローバル企業で勤務した私は、あることに気が付きます。テクノロジー、特に通信技術の目覚ましい発展によって、いわゆるグローバリゼーション(グローバル化)は不可避的に進みます。それはある意味、世界の均一化を意味します。しかし、実はそのグローバリゼーションは自然に進展するだけではなく、強力なイデオロギーによって推進されるのです。そのイデオロギーは極めて覇権的なもので、究極的には世界を統一的に管理・支配しようとするものです。このことを理解している日本の政治家や官僚はほとんどいません。 この問題について、評論家の中野剛志氏が文藝春秋10月特別号で簡潔にまとめているので紹介させて頂きながら、私なりに捕捉したいと思います。結論を先に述べると、中野氏はグローバリゼーションは既に崩壊していると主張するのですが、私はそう思いません。確かに、数字の上ではピークを過ぎたように見えるのですが、グローバリゼーションのダークサイドが露見したが故に、その背後にあるイデオロギーとそれを推進する人々は益々凶暴化し、世界を二分する戦争状態に突入していると考えます。 まず、グローバリゼーションとは何でしょうか?中野氏の文章から引用します。 「グローバリゼーションとは、貿易、投資、人、情報、技術、思想の国境を越えた移動が活発になることであり、その進展は、世界の貿易開放度(世界のGDPに占める輸出入の合計の比率)によって、おおむね計測できる」
… … …(記事全文4,927文字)
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