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日本復活・明日への羅針盤

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

CSISレポートは正しいか?三国志に学ぶ日本も欧米も見落としていた中国の本質 

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2020080316460369317 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 先日発表された米有力シンクタンク、CSIS(Center for Strategic and International Studies)の「日本における中国の影響」というレポートが話題になりました。まさに、日本におけるサイレント・インベージョンの進行具合を調査したレポートです。2年間にわたって様々な関係者にインタビューしてまとめたもので、かなり網羅的になっています。 このレポートが話題になった理由のひとつは、文中で、自民党と二階幹事長と官邸の今井首相補佐官が「二階-今井派」と呼ばれる親中グループで、安倍政権に親中的な政策を取らせ、一帯一路への参加を促し、習近平国家主席の国賓来日に積極的だったとはっきり書かれていたことです。また、森まさこ法務大臣がアリババの創設者であるジャック・マーが二階幹事長に100万枚のマスクを送った際に、「ありがとう、ジャック」とツイートし、百田尚樹さんから批判されたことまで書いてあります。アメリカのシンクタンクが日本の親中派をはっきり名指ししたのは興味深いことです。 また、他にも「Fellow Traveler‐中国共産党シンパ」という章があり、中国に協力的な団体や個人について書いています。組織としては、公明党と創価学会が中国と共に憲法9条を護る、非常に熱心な中国の協力者として挙げられています。2018年には山口代表が訪中し、池田大作氏が1968年(日中国交正常化前)に訪中して親中演説をした50周年を祝い、池田大作氏が中国人民対外友好協会から表彰されたと書いています。池田大作氏が今どこにいるのかわかりませんが。 個人としては、鳩山由紀夫元総理大臣が熱心な中国共産党シンパとして挙げられています。しかし、「彼は宇宙人というニックネームがあり、もしかしたら無意識に自分が信じていることを言っているだけで、エリートのターゲットとして絡めとられたのではないかもしれない」と解説されているのが面白いです。鳩山氏はAIIBの理事に就任していますから、筋金入りの親中派であることは間違いありません。 このように、日本における親中派を名指しで指摘している当該レポートですが、全体としては、日本における中国の浸透工作は成功していないと結論しています。日本は一見様々な分野で中国の影響が見られるようで、それでいて強くは影響されずに距離を置いているというのです。その理由がいくつか記載されていますが、日本は文化的に排他的で、オープンな社会ではなく、中国に対する猜疑心も強いというのが大きな理由だと分析しています。 それは日本政府の意図的な政策によるというよりも、日本の閉鎖的文化やビジネス慣行によるところが大きいという印象を受けます。他の西洋諸国と比べて、移民や難民の受け入れが少ないことも挙げていますが、これは今後の政策によっては揺らいでいくかもしれません。現在約80万人いるとされる中華系移民が中国共産党の工作対象となっていることは間違いありません。
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