… … …(記事全文1,925文字)表現者クライテリオンの企画で、浜崎さんコーディネートで城山三郎の『大義の末』という小説と三島由紀夫の『英霊の聲』の2冊を読み、クライテリオン編集委員の柴山さん、川端さんと、元自衛官で現在当方の研究室の助教の小幡さんとで、文学座談会を行いました。
その文学座談会はそのうち書籍の形で出版する予定ですがその最後に、この2冊の座談会についての「感想」をつらつらと書いてみました。
これらの小説はいずれもかの大東亜戦争で戦った日本兵が、どれほど大義を信じ、如何に真剣に国体のために命を賭けて戦ったのが描写されている一方で、彼らの純粋な魂が他の戦中、そして戦後の日本人達に裏切られていった様が克明に描写されています。
読んでいて大変に辛い小説で、この平成、令和の時代に生きる我々が如何に卑劣で卑怯な時空の中に生きているのかがひしひしと感じ取れる作品なのですが…当方が本座談会の最後にまとめた「感想」を以下にご紹介差し上げます。
ご関心の方は是非一度、これらの小説にもお触れになってみてください。
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「大義の末」にしろ「英霊の聲」にせよ、この戦後空間の日常を処していると直接意識に上ることのない我々の記憶を鮮烈に思い起こさせてくれるものでした。
我々が文字通りの国家の命運をかけ、国家の大義のために…
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