… … …(記事全文2,301文字)小泉進次郎農水大臣が、また、きな臭いことを政治決定しています。
『小泉農水大臣「作況指数」の公表を廃止と発表
小泉進次郎農水大臣 「この度、農水省として、毎年のお米の出来不出来を示す指標として、約70年前から毎年秋に実施してきたコメの作況指数の公表を廃止することにいたしました」
小泉農水大臣は、農水省の統計データである「作況指数」を廃止すると明らかにしました。
算出したデータが「生産者の実感とずれている」ことが要因で、小泉大臣は、今後について「人工衛星やAIなど最新の技術も活用しながら、精度を向上させて、農業政策の新たな基盤を確立していきたい」と説明しています。』
https://news.yahoo.co.jp/articles/6df083eb70ffc534c8512e032bbbef08250dfa8a
一見すると何が問題か分からない記事ですが、当方はこの記事を見て、
「コイツ、また、新たな売国やろうとしてやがるな…」
と、大変憂鬱な気分になりました。
そもそも「コメの作況指数」とは、コメの収穫時期になったときに、どれくらい今年は豊作か不作かを示す指数で、米に関わる農家、流通業者、政府等が合理的行動計画のために使用されているものです。
農家は、豊作だと言うことになれば、価格が安くなると予期し、早めの出荷を検討することも可能となりますし、不作ならば価格が高くなると予期し、それに応じた販売戦略を立てる等が可能となります。
流通業者について言うなら、沢山採れそうということなら、手持ちの備蓄を早く流しても大丈夫だという事になるし、あまり採れなさそうということなら、備蓄を残しておいた方がよい、と判断することもできます。
政府にしても、あまり採れないと言う見込みなら、できるだけ沢山増産してもらうように米農家に奨励することも可能となり、それを通して「米不足」を回避することが可能となります。
そうやって、作況指標があれば、コメの流通量が安定化し、米価も安定化し、コメが安定供給出来るという事になり、米不足を回避できる可能性も高まるわけです。
それにも拘わらず、この作況指標がなくなれば、
- ・需要にみあった供給ができなくなり過剰生産や過少生産が拡大し、
- ・それを通して価格が不安定化すると同時に、
- ・安定供給ができなくなってコメ等の必要な食料が「自給」できなくなる年次が増えるリスクが拡大する
のではないかと考えられます。
小泉は「人工衛星やAIなど最新の技術も活用しながら、精度を向上させる」と言っていますが、それなら作況指数を「廃止」するのではなく「高度化」すると言えばよいのに、そう言っていないということは、作況指数とは全く別の指数を作るということを意味しているものと思います。
そこで懸念されるのが、各農家にマイクロソフト社のAGRIST Ai等を各農家に導入させ、農業分野のDXを進めようとしているのではないかという懸念です。
「AGRIST Ai」というのは…
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