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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

【盛山文科大臣・辞任論】政策協定にサインしたのに「記憶にないので協定は無効だ」と言う盛山氏は大臣以前に政治家失格。それを是認する岸田総理も総理以前に政治家失格。

盛山文科大臣が統一教会との「政策協定」にサインをしていた、という件。あまりにも下らない話ですからスルーしようかとも思いましたが、日本の現内閣、現総理の対応があまりにも酷いので、最低限の批評を改めてここでしておきたいと思います。

 

多くの国民は、盛山氏が一体何のサインをしていたのかピンときておらず、ただ単に盛山氏が「サインをしたことについて記憶に無い」と言ったかと思えば、「うっすらと思い出した」といったり、やはりまた「正直記憶に無い」…と言うことが二転三転していることに批判が集中しているようです。

 

そんな盛山氏に対して国民からは「辞任論」が出ていますが、岸田総理は「今は統一教会と関係が一切ないから、更迭は不要」と発言し(少なくとも本日時点では)盛山氏を守り切る姿勢を見せています。

 

が、結論から言いますと、このサインが表になったにも関わらず辞任しない、更迭しないと言った時点で、盛山氏も岸田氏も大臣どころか政治家として一発アウトになる程の恐るべき案件なのです。

 

なぜそういう結論に至るのか…以下、順をおって解説いたしましょう。

 

まず、盛山さんがサインした事実上の「政策協定書」と言われている文書とは何かと言えば、厳密に言うと、

 

「推薦確認書」

 

というものです。これは、

 

「衆議院選挙において、統一教会が盛山氏を『推薦しますよ』ということが明記された書類」

 

です。ですからこの書類があれば、統一教会の信者達や関係者達の多くが盛山さんに投票することになります。

 

だから選挙に勝ちたい盛山氏は、そんな推薦書が欲しい。ですが、推薦して貰うためには、教団側からの「こういう政策の実現に向けて努力するということについて誓約してください」とお願いに同意しなければなりません。

 

つまり推薦者(教団)は、そういう政策についての「お願い」を承諾した候補者に対してのみ、「推薦確認書」を発行するのです。

 

そして今回の盛山氏のサインとは、その推薦者(教団)からの「政策実現してねというお願い」に対して「分かりました、実現します」という承諾を意味するサインなのです。だから推薦確認書は、事実上の「政策協定書」なのです。

 

つまり、盛山氏のサインが記載された推薦確認書=政策協定書が存在する、という「事実」は、以下の事態を意味しているのです。

 

『盛山氏は、先の衆議院選挙で統一教会からの正式の推薦を貰うことと引き換えに、統一教会が提示する政策を実現する(あるい実現するために努力する)という事を確約する誓約書にサインをした』

 

要するに盛山氏は、統一教会に選挙協力してほしいから、当選したら統一教会が望む政策を実現してやるよと約束したわけです。

 

それにも関わらず驚くべき事に盛山氏は…

… … …(記事全文4,243文字)
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