… … …(記事全文4,359文字)ライドシェアについて岸田内閣が前のめりに解禁しようとしてます。
そうすると、そういうのが好きな輩が雨後の竹の子のように沸いてきて、「ライドシェアなんて、外国じゃ当たり前。それをやっちゃだめだなんて言ってる奴は頭沸いてんじゃ無いの?」な乗りで、ライドシェア批判論を非難する声が後を絶ちません。
が、ハッキリ言って、そいつらは完全な馬鹿です。
そもそも、外国は実質賃金が引き上がっていくインフレ状況だけど日本は(最近は少々コストプッシュでインフレですが、基本的には)実質賃金が引き下がっていくデフレ状況。
そんなデフレ状況で、ライドシェア入れてタクシーマーケットの規制緩和続けたら、ますます賃金が下がって結局、タクシー供給力が減っちゃうことになるのです。
実質賃金が引き上がっていく外国では、ライドシェア入れて供給力増やしても、それがちょうど需給バランスを回復させる方向に機能して、うまくいくわけですが、そんなことには何があっても日本はならないのです。
だから、外国と日本じゃマクロ経済環境が全くもって違うわけです。
だから、「外国でやってんだから、日本でもライドシェア解禁がいいに決まってるだろ馬鹿~~!!」っていってる奴が、単なる馬鹿なんです。
細かいことについて某新聞社から取材があり、下記のように答えておきましたので、馬鹿であることを反省したライドシェア推進論者は是非、下記よんで勉強してもらいたいと思います。
以上、よろしく!!!
①タクシー業界は低賃金やコロナ禍などの影響で離職が進みました。
その人手不足を補うためにライドシェアを全国解禁することは本末転倒
であり、「悪貨が良貨を駆逐する」結果を招くと危惧されておられますが
改めてお考えをお聞かせください。
「タクシー業界の人手不足」が今回のライドシェア解禁論をもたらす直接のきっかけになっているようですが…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)