… … …(記事全文2,161文字)表現者クライテリオンの最新号がいよいよ来週発売となります。今回のテーマは、
「政治と宗教を問う」
というもの。統一境界問題が昨今取り沙汰されていると同時に、日本を衰退させている緊縮思想の総本山・財務省がもはや宗教的「カルト」教団に成り果てているという様な話しを多面的に論じています。
この詳細はまたおって解説しようと思いますが、今まさに検討を始めたのが、この最新号のさらに「次」の号の構想。
最新号では「宗教」問題という、非常に抽象的、非現世的なものを取り上げたわけですが、その次の号は、ちょうどそれとは正反対の、「超現実的」な問題をテーマとして取り上げます。そのタイトルは、
「日本を救うインフラ論」~今、真に必要な思想~
つまり、次号では、道路や橋、鉄道や新幹線、港湾や発電所、堤防やダム、上下水道や通信網等、私達の社会と経済を支える下部構造たる「インフラストラクチャー」(infrastructure, 略して“インフラ”)を徹底的に取り上げることとしたわけです。
本誌が始まってもう6年目に突入していますが、その間、大石先生、竹村先生にインフラ論も踏まえた連載を書いてきて頂いたり、防災問題等で間接的にインフラ論を特集で取り上げた事もありましたが、真正面からインフラを特集するのは、今回が初めて。
まさに、満を持してのインフラ特集、という次第ですが、なぜ、今、インフラ特集が求められているのか…この点について改めて、企画趣旨をとりまとめましたので、下記にご紹介します。
インフラ特集の出版は来年2月中旬を予定しています。まずは、来週発売となる「政治と宗教」特集をしっかりご一読頂きながら、インフラ特集、ご期待下さい!
「日本を救うインフラ論」~今、真に必要な思想~
我が国の国家的凋落は今やもう、尋常でない水準に達している。そしてその凋落を導いているとしばしば言われるデフレや少子高齢化等の諸問題のさらに背景に存在している根源的原因が、社会、経済を支える下部構造「インフラストラクチャー」(すなわち「インフラ」)に対する国民的無関心だ…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)