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藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

実は「政治家」の大半が、今のコロナ規制が「過剰」であると認識。しかし批判&支持率低下を恐れて決断・実行ができないだけ。その実態を報告します。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00178/2022090516304999043 //////////////////////////////////////////////////////////////// 藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~ https://foomii.com/00178 //////////////////////////////////////////////////////////////// 誠に腹立たしい話しですが、当方のよく知る感染症学の専門家(Aさんと呼称しましょう)と先日食事をご一緒していた折り、その席で次の様なお話を伺いました。 あるTV番組に、与党の政治家とコロナについて出演していたとのこと。 そのAさんは、かねてから日本のコロナ対策は、過剰であり、現実の致死率を踏まえれば、一はやく季節性インフルエンザ、あるいはそれ未満の通常の「風邪」の扱いにすべきである、実際、諸外国は、コロナに関するあらゆる規制を解除し、まったく普通の日常を取り戻している、日本もそうすべきだ、と主張されてきました。 で、そのTV番組でも同様の主張を、いつも通りにされたそうです。 生放送のその番組では、二人の国会議員(与党一名、野党一名)がでておられたそうですが、そのお二人は、オンエア中には、コロナで亡くなる方もおられるので、A先生はそうおっしゃるかも知れないが、やはり慎重な対策を崩してはならない、と口を揃えてお話になっていたそうです。 Aさんはそれに対して、トータルの健康被害を最小化するのなら、今はコロナ対策で自粛させすぎで、かえって副作用の方が多い、だから今すぐ感染症法の5類以下に引き下げるべきだ、というお話を、様々な客観的なデータも交えながら訴えたそうです。 が、オンエア中には、政治家連中はのらりくらりと、「今の感染状況ではやはり、コロナ自粛はまだ必要で、慎重な対策が必要なのだ」の一点張りで、全く話しにならなかったそうです。 ですが、その驚くべきおぞましき発言があったのは、オンエアとオンエアの間のCM中のこと。CMになって放送が中断された途端、与野党の政治家連中が口をそろえてAさんに、 「票を気にしなくていい人は、ホントの事が自由に言えて羨ましいですねぇ」 と言ってきたそうです! 何と言う恥知らずなのでしょう……。
… … …(記事全文5,667文字)
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